阿武隈 twitter版

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    春の海をジェノアで帆走する

    4月8日 日曜 晴れ 北東の風、風力2。のち、南南東の風、風力3(「阿武隈」船上における実測値、ただし風力は「阿武隈」独自基準)

     投票を済ませてから自宅を出発。0930。いつもより1時間程度早い。道路も空いていて原付のモトラでも走りやすい。もっと早ければもっと気持ちよく走れるのだろうか。

     1130、MMF着。ハーバーマスターから原付用の年間駐輪パスを年額1万500円で発行することが決まったと教えてもらう。MMFの係留契約者は、年間駐車パスを3万1500円(税込み)で購入すると契約プレートを見せるだけでゲートを通れるが、原付は管理小屋でそのつど320円を支払わなければならなかった。たいした手間ではないが、メインスタンドを立てて手袋を外してポーチから小銭を用意してお釣りをしまってと、面倒といえば面倒だった。これで、プレートを見せるだけで原付も管理小屋を通過できる。


    港に着いたら「SEALUX」(ヤマハ25 マイレディ LTD)が出港していった

     1150、上船。風は北東から弱く吹く。きょうはキャビンでひと息つく前に艤装に取り掛かる。1220、艤装完了。前回、軽風の中を「じわじわと」帆走した感触が忘れられず、ヘッドセールにまたジェノアをセットした。出港するころには、港の中では吹いているのが分からないほどに風が落ちてきたが、帰港してきた「HARUKAZE」(J24)に乗っていた「バーバリアン」の艇長から「いい風が残っている」と聞く。港外にでると、その言葉のとおり北東から程よい風が吹いていた。セールをホイストして帆走。左舷開きのクローズホールドで東進する。クローズホールドでないと風が感じられないほどに弱い。剣崎を越えればもっと風が吹いているのだろうか。

     1400、風がなくなった。漂いながら、出港前に用意した「豚肉とコーンの塩コショウ雑炊」を食べ、タンク半分に減っていた燃料をポリタンクから給油した。雑炊は味付けに失敗した。水が多すぎた。肉が浸るぐらいでいい。


    「阿武隈」の船上料理は相変わらず見ためが悪い


    風がなくなって、聞こえるのはセールがばたつく音だけになった

     このままMMFに戻ろうか、それとも機走で三崎港を見物しようか。帰港して昼寝するのも魅力的だったが、きょうはバッテリーの充電もかねて城ヶ島をぐるりと回ってそれから三崎港を見物してこよう。ジェノアを下ろして西に進むこと20分。途中、安房埼南沖に仕掛けられた漁具の位置をクロスベアリングで測定するために、船を停めると南から風を感じた。機関を止めてジェノアを上げると帆走できる。試しに、点在する漁具の近くまで帆走で船を持っていってみる。私は器用でないので、帆走で細かい操船は苦手としていたが、風が弱いこともあってか、思ったところに船を進めることができた。漁具の近くまできたら船を風に立てて減速し、陸の目標と漁具の旗ざおとの見通し線方位をコンパスで測定する。

     程なく風があがってきた。三崎港入港をやめて帆走を続ける。左舷開きのアビームで針路300度。1500に反転してクローズホールド。最初左舷開きの針路210度で次いで右舷開きの針路150度。最後はクオーターリーでMMF入り口まで進む。波は高くなく「すべるような」気持ちのよい帆走だった。


    ほどよい風で波も静かなので、太陽の反射が波間にちらちらと光る

     1630、MMF帰港。1700、解装。フォクスルでちょっと眠ってから、1820にMMFを出発した。

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