阿武隈 twitter版

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    富士に向かって進み月に向かって戻る

    1月3日火曜 曇り後晴れ 北の風風力2のち4(阿武隈独自基準)
    1030、「阿武隈」上船。大島も内房も伊豆半島もくっきりと見えるためかずいぶんと近くに感じる。北の風がわずかに吹き、これから弱くなる予報だったが、とにかく帆を準備して1130出港する。
    ゼノアとフルメインの組み合わせで帆走。斜め後ろから風を受けて最初東進、次いで西進する。西に向かい始めたあたりから雲がなくなり日が射してきた。進む先に富士の頂上が姿を見せた。その富士を目指して船を進める。風の緩急激しく、気持ちよく走ったかと思うと風がなくなってようやく帆を膨らませるだけの繰り返しになる。風は冷たいが日が射しているおかげか、バイク用の合羽と厚手の毛織りセーター、フリース上下、化繊のスポーツアンダー上下で風が上がっても寒くない。ただ、露出する首回り、手首周り、後頭部から冷えてくる。
    行く先に城ヶ島南西ブイが見えてきたが、そこまでいって風が止むと面倒だ。日没までに余裕を持たせて、1330反転して東に向かう。今度は上弦の月が目の前に昇っている。その月を目指してMMFに戻る。途中風の緩急はいよいよ甚だしく。1500予想よりも早くMMFに達した。
    帆を下ろし、三崎港の北条湾に船を進める。用意しておいた賽銭と洋酒を海に撒き、海南神社に向かって二礼柏手一礼で航海の無事と「阿武隈」の安泰を祈る。1600帰港。
    解装をしていたら誰もいないと思っていた港で「みらい」船長がハッチから顔を出した。年始の挨拶を交わし、2012年の巡航計画を聞く。1700、「阿武隈」下船。
    第二バッテリー電圧著しく低い。ヘッドセイルハリヤードシャックル、固着して手の力で開かず。次回帆走までに要整備。666補充すること。