阿武隈 twitter版

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    1GMのサーモスタットをYBMで入手する

     先日の式根島巡航で、エンジンの水温警報が止まらなくなり、伊豆大島の西岸沖からMMFまで帆走で帰ってきた。その前から症状が出ていたのにそのままにして巡航に出たのがいけなかった。

     洋上で冷却水系のチューブをはずして確認したときは上流から下流まで海水が流れていた。途中でつまっているのではないようだ。Webで探してみると似たようなケースがいくつか報告されていて、その多くの場合でサーモスタットの不具合が原因とされていた。

     というわけで、私もサーモスタットを交換することにした。パーツはヤンマーの特約店で購入できるが、その多くが平日しか営業しておらず、かつ、仕事の合間に行けるようなところに店舗を構えていない。都内にあるヤンマーの拠点に電話をかけて、横浜周辺で土日に購入できるショップがないか聞いてみたところ、YBMのコアタイムを紹介された。平日のうちに注文しておけば、近くにあるヤンマーの拠点から「徒歩」で取り寄せて取り置きしてもらえるそうだ。対応してくれたヤンマーのスタッフは、その拠点にサーモスタットの在庫があることまで調べてくれた。早速コアタイムに電話して取り置きを頼んだ。メーカー希望小売価格は2360円。

     6月28日土曜にモトラでYBMに出向いてサーモスタットを入手した。1年ぶりのYBMはにぎやかだった。グアムからやってきたヨットと金曜日に到着したというドイツのヨットがゲストバースに停泊していた。ドイツの船は、上海、青島に寄港してからマレーシアを経てドイツに戻るという。グアムからきたヨットで「Princess Bay」の船長に挨拶をする。




    雨降りでモトラ出撃せず

    6月22日 日曜 雨

     もういいかげん「阿武隈」に行きたいのに、午後から夕方にかけて雨が激しくなるという。船に行ってしまえば晴れでも雨でも関係ないけど、雨の中、原付のモトラで往復120キロ移動するのがどうにも億劫でしようがない。

     やっぱり車があるといいなあ。でも、自宅から三崎までの往復で燃料代が2000円というのは高いよ。電車とバスの往復運賃と変わらない。これに駐車代やら保険やら税金やらを入れると「阿武隈」の年間維持費と同じくらいかかる。うー、だったら同じ金額で家族と旅行するよ。

     あー、でも雨の日にモトラで港に行くのはいやだー。とブツブツいいながら、この週末は自宅でごろごろと過ごした。

    台北のマリーナに行く

     6月2日からその週の土曜まで台湾の台北市に出張した。朝イチから夕方にかけて情報を収集してその日の夜から深夜にかけて日本に数本のリポートを送る。

     出張になるとどこに行ってもこういうスケジュールになるので、仕事場と宿舎以外に立ち寄ることができない。食事もテイクアウトのみ。それでも台北では毎年帰国する日の午前中だけ自由な時間が作れる。今年は淡水に行ってみた。検索サイト全盛の時代なのに、事前に何も調べないまま淡水の街を歩いた。





     店と人がぎゅうぎゅうに詰まった狭い路地を通りすぎて河に出ると遊覧船が停泊していた。往復百元で河口にある「漁人埠頭」まで行けるという。その船に乗って河を下った。10分程度で港につく。漁港と聞いていたが、漁船らしいのはほんのわずかで、岸壁に係留しているほとんどの船は遊覧船だ。向かいはコーストガード(海洋巡防総局)の本部とその専用岸壁になっている。







     港の奥にはマリーナらしきポンツーンがあるが、係留しているのはすべてパワーボートだ。港の中央には対岸に渡る橋が架けられている。この橋のせいで奥にあるマリーナにセールボートが入っていけないのだろうか。その港で見た唯一のセールボートは外来艇らしく、岸壁の遊覧船に横抱きしていた。岸壁は地元の船で満杯なので、外来のセールボートはすでに係留している船に“中国語”で交渉して横抱きすることになる。





     多くの人が港の橋を渡っていく。昼前にホテルをチェックアウトしなければならない私は、乗ってきた遊覧船でそのまま戻ることにした。滞在35分間。遊覧船は河の対岸にある港に寄港し、それから淡水の街に戻ってきた。

     制限時間ギリギリでチェックアウトして空港に向かい、1時間遅れの飛行機で日本に帰る。翌日の日曜は天気がすこぶるよろしかったが、休養で「阿武隈」に行けず。その翌週の16日もいい日和だったが、旧友に会うため沼津に行った。天文班の同期だった彼の結婚祝いに六分儀を贈る。


    例によって何も知らぬまま沼津を歩いて入った食べ物屋さんの店内。船つながりということで

    帆走日和に船を乾かす

    6月1日 日曜 晴れ

     先週、暴風雨が吹き込んでぬれてしまった船内が乾かすため港に行った。1130、自宅出発。1330、MMF到着。気持ちよく晴れて風もほどよく吹いていた。帆走したら気持ちいいだろうな。でも、来週、再来週と船に来られないので、きょう船の中を乾かしておかないとカビが生える。ここは我慢。

     寝袋とクォーターバースのクッション、オイルスキンをブームに干す。あとは、船内の空気を入れ換えるだけだ。フォクスルのハッチの下に寝転んで風に吹かれているうちに1時間ほどぐっすり寝込んでしまった。体調がまだ回復していないようだ。

     来週、台風5号がやってくる。台風2号、台風4号と続いている。台風2号のために施した「荒天準備」をそのまま継続する。先週の暴風雨の影響だろうか、フォアスプリングが少し緩んだような感じなので調整する。

     風が徐々に上がってきた。あー、帆走したい。いつもなら、まだまだ出港できる時間だが、月曜から長期出張で体力を温存しなければならないのと、出立時間がとんでもなく早いのと、日曜のうちに会社でやっておかなければならない用事を残してしまったなどなど、どうしても早く戻らなければならない。海は最高、タイミングは最低。まだ明るい1600、下船。残念だ。