阿武隈 twitter版

    follow me on Twitter

    帆走、のち、機走

    帆走、のち、機走

    2月11日 月曜 晴れ 北西の風 風力5、のち 1(「阿武隈」独自基準

     0930、自宅出発。1130、MMFゲート着。モトラの荷台をみたら、バックを固定しているはずの荷ひも「だけ」がなくなっていた。あたりを見回しても見当たらない。えええええええ、いつからなくなっていたのだろう。途中、右に左にカーブして走っているのに、固定されていないバックは、モトラの荷台に運良く落ちなかったらしい。そんなことがあるんですかい。

     100円ショップで買った荷ひもは惜しくないが、ゲートで見えやすいようにリックの外側にはさんでおいた駐輪パスがなくなると困る。来た道を戻って捜しに行く。幸い、大通りに出る前で荷ひもと駐輪カードを発見できた。荷ひもはフックで留めるのではなく、縛って固定すること。

     1200、上船。艤装を始めるとともに、昨晩から用意しておいた鶏肉(しょうゆを軽くかけて、瓶詰めのザーサイとからめて一晩冷やしておいた)を煮る。水の量は鍋の底に敷き詰めた鶏肉が浸るぐらい。本当は航海中に調理したいところだが、プロパンが補充できず、ジンバルに載せたコンロが使えないため、出港前に準備しておく。

     1300、出港。MICSで剣崎灯台の風速を10メートルと報じていたので、セールはジブと1ポイントリーフのメインの組み合わせにする。適度にヒールして帆走する。先に出港していた「Macca」が「阿武隈」に続航する。縦陣のまま、しばし東進したのち、ジャイブして西に向かう。城ヶ島南岸に達するあたりから風が落ちてきた。メインセールのリーフを解除したが、船はのたりのたりと進む。


    「阿武隈」の右舷後方を雁行する「Macca」(YAMAHA 25 MyLady LTD) レース志向のMMFフリートでも「Macca」は俊足で知られる



    軽くて反応がよい帆走性能に広いキャビンと個室トイレを併せ持つ“マイレディ”は、もっと評価されていい船だと思う

     このあたりで「漬け鶏肉のザーサイ煮」で昼食にした。“壊れたまま”のオートパイロットで舵を固定する。風が弱くウェザーヘルムがほとんどなかったおかげで、ときどき微調整する程度で船は進んでくれた。鍋の肉を食べたあとに残った、ゼラチン状の“あぶら”にお湯を注いでスープにして飲む。体が温まる。


    相変わらず、見た目が悪い「阿武隈」の船上料理「漬け鶏肉のザーサイ煮」 しかし、味はうまくいった

     城ヶ島灯台を正横に見るあたりで、MMFに戻るMaccaと分かれ、「阿武隈」は相模湾を目指すが、ここで完全に風がなくなった。ジブを降ろして機帆走で三崎港を目指す。1430、三崎港西口手前でメインセールも降ろす。このとき、機関をデッドスローで回していると冷却水警報がなる。回転を上げると警報は止まる。

     1500、機走で三崎港内を進む。「うらり」前の岸壁には一隻のパワーボートもセールボートもいなかった。そのまま北条湾に進み、静かなたたずまいを楽しむ。湾の奥まで大型の釣り船が係留しているが、果たしてどこまでセールボートは入っていけるのだろうか。「阿武隈」には測深儀を取り付けていない(LED表示式の旧式は持っているのだが)ので、奥まで入ることはできないでいる。

     機走のまま、三崎港をぬけてMMFに戻る。1600、帰港。1700、解装完了。鍋を洗い、日誌を付けて、紅茶で一服して、1800、下船。なんとか夕食前に帰宅できた。

    プレジャーボートでにぎわう“うらり”と対照的に、静かな北条湾では普段着の三崎港を見ることができる



    1730、日没後の西空に三日月がきりりと輝いていた

    2 件のコメント:

    匿名 さんのコメント...

    石垣島のうみまるです。
    最高の休日をお過ごしですね!鶏肉の料理も美味しそう!二・三年に一度 三浦に帰るのでその時は是非ご一緒させて頂けないでしょうか? マイレディーのファンが多いですが僕もその一人です。

    匿名 さんのコメント...

    うみまるさん、こんにちは。
    先週の3連休は後半になって
    ようやく天気が落ち着きました。

    おっ、三浦にお帰りのときは、
    ぜひ、ご連絡ください。
    ご一緒しましょう。

    初代「阿武隈」はマイレディでした。
    扱いやすくていい船ですよね。