阿武隈 twitter版

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    エンジン復活

    11月29日 日曜 曇り 北東の風10米(剱埼灯台観測値)

    土曜日にKAZIシープラザで、エンジンパーツを調達してMMFに発送してもらう。午後の買い物だったが、日曜着で発送してもらえた。

    日曜日は1130にMMF到着。ハーバーマスターから荷物を受けとる。1200、「阿武隈」上船。

    テスターでバッテリー電圧とエンジン各部配線の導通をチェックする。電圧も導通も問題なし。セルモーターがきゅるんと回って沈黙するのは先週と同じ。バッテリーと配線に問題ということは、セルモーターがダメになったか。

    テスターがあるので、両色灯の導通も確認する。電球よし。電球ソケット側端子導通なし。接続端子で繋がっている配線をはずす。バッテリーから船体を通ってパルピット下まで来ている配線の導通はよし。パルピットから両色灯につながる配線も導通よし。あれ。ここから両色灯までの配線に問題があると思っていたのに違うようだ。原因はなんだ。

    ここまできたところで、「Yeehaw!」を訪ねて、メンバーが購入したBlackBerry Bold をGPSプロッターとして使う方法を探る。私のX02HTはWindowsMobile対応の航海ソフト「Pathaway」を使っているが、BlackBerryはどうなんだろう。ユーザーが多いのでオンラインでGPSプロッターソフトが(航海用でないにしろ)入手できるはず。

    「Yeehaw!」のメンバーに電機のエキスパートがいる。その方に「阿武隈」の症状を診断していただく。症状を伝えると、やはりバッテリーに問題があるのではとの診断。Yeehaw!からバッテリーを持ちこんで端子にケーブルを直付けしたところ、エンジンが起動した。しかし「阿武隈」のバッテリーも電圧に問題ない。そこでターミナル金具をはずして、ケーブルを直付けすると、なんとエンジンが始動した。「Yeehaw!」のメンバーによると、バッテリーターミナルの金具が汚れて、十分な電流が流れなかったためではないかとのこと。

    1600、もう暗くなってきた。船内は暗くて作業が続けられない。1630、下船する。続きは来週、といきたいが、大阪に抑留される予感。

    またエンジン始動せず

    11月21日 土曜 快晴 北東の風2メートル(剱埼灯台観測値)

    この週末は、土曜日の午前中にいい風が吹くという。その風で帆走すべく金曜日は(比較的)早く寝た。おかげで、(個人的には)奇跡的に6時ごろ目を覚ます、が、二度寝した。なんてこったい。

    0830出発、1100過ぎにMMF到着。風がほとんどない。あああ、間に合わなかった。管理棟でハーバーマスターと中村造船所の兄さん、「SnowLight」船長と雑談。

    先日乗り上げたキールの件で相談。デッドスローでヌルリと暗岩に乗り上げた状況を説明する。ソレイユルボンでキール付け根の状態を正しく調べるには、厚く積層されたFRPをかなりはがさないといけないらしい。そのため費用がかなりかかる。現状ではすぐに用意できない。

    とりあえず、船内から見てキールボルト周辺に漏水、ヒビなどの異常がないので、年が明けてから上架して外観を目視でチェックすることにする。

    どうせ上架するならばと、動作しないスルハルバルブの件も相談。ヘッドの2カ所、ギャレー、エンジン冷却水の修理見積もりを作成してもらうことに。用意できる予算に応じて修理する箇所を決める。

    1200、ようやく上船。北東の風が上がってきた。艤装して出港の準備。ヘッドセイルはジェノアを選ぶ。艤装が終わってエンジンをかけようとしたら、セルモーターがきゅるん、と回っただけで動かなくなった。アラームは鳴るので、バッテリーは生きている。デコンプにしても状況は変わらず。そのうち、アラームもならなくなってしまった。

    バッテリーの供給電力が弱くて回せないのか、エンジン内部に問題があって回らないのか。テスターを忘れてきてしまい、電気系統の把握ができない。エンジンは、デコンプにして手でVベルトを引くと特に問題なく回る。バッテリーとセルモーターを繋いでいる太いコードが問題か? 

    次回はエンジンの整備に時間をかけよう。エンジンジングとVベルト、インペラ、エンジンオイルも交換すること。テスターと電池も忘れずに。エンジンオイルとVベルトを調達しておくこと。Vベルトサイズは29インチでよし。時間があれば、購入したままにしている水深計も取り付けたい。

    1630、下船。中村造船所の弟さんが見積書を持ってきてくれた。ありがとうございます。よく検討させていただきます。連休中、船に泊まる船長たちへ挨拶をしてMMFをあとにする。

    大西が吹いて港で過ごす

    11月15日 日曜 晴れ 南西の風18メートル(剱埼灯台観測値)

    0930自宅出発。「Princess Bay II」の船長がTwitterで昨晩から随時配信していたMMFのLWR(Local Weather Report)によると、南西の風がかなり強いらしい。ほかにも、三浦半島西岸で予定されていたレースが中止になっているようだ。これは出港できないか。

    三崎口からバスにのって引橋辺りから西の海を見ると白波がいたるところで跳ねている。セイリングクルーザーは1隻もいない。1130、MMF到着。ハーバーマスターと雑談。剱埼灯台観測値は15メートルを超えた。きょうは港ですごそう。

    「阿武隈」に上船して 昼寝 に励む。2時間ほど駄眠を堪能してから、ブームバングのブロックを交換する。

    これまでは、マスト側ブロックに用意されたクサビ状の切れ目にシートを挟み込んで固定するタイプだったが、これていったん固定するとリリースできなくなったり、意図しないときにリリースされたりとなにかと不便だった。ここを、大分前に交換してから予備として残していた古いカム付メインシートブロックに交換した。

    ついに点かなくなった両色灯をチェックする。いかん、テスターを忘れた。目視でできるところまでやろう。電球よし。コードを覆っていたビニールテープをはがして配線をチェック。おっと断線だ。しかし、被服をはいで芯線を出すが黒ずんでいる。こりゃだめか。繋ぎ合わせても両色灯は点灯しなかった。テスターで調べていないので確実なところは言えないが、コードは交換したほうがいいかもしれない。

    1500、キャビンで茶を飲んで「ぼへっ」と過ごす。本を読むつもりだったが、風の音に聞き入ってしまう。

    1700、明日は船検という「Donie」の船長を残して下船。風は強かったが気持ちのいい1日だったな。

    予想以上に風が残った

    11月8日 日曜 晴れ 北東の風 風力3から4

    1000自宅出発。予想では午前まではいい風が吹いて、昼過ぎからぱたりと止んでしまうはずだ。ぐあー。もっと早く出るはずだったのに。

    1145、MMF到着。管理棟でPB保険の保険証を受け取る。ううぅ、もう風が弱い。風車ものったりと回っている。出るかでないか。「船底を磨くだけでも出たほうがいいよ」というハーバーマスターのアドバイスで出港を決意。1215阿武隈上船。ヘッドセイルはジェノアを選択。振り返れば、出港するのは1カ月ぶりだ。

    1300、出港。港を出ると風がそよそよと背後から吹いてくる。ええぃ、向きを変えずにそのままメインセイルを上げてしまえ。あ、上がった。ついでにヘッドセイルも上げてしまえ。あ、上がった。弱い風を左舷開きのクオーターリーで受けて、のったりと進む。定置網のブイを交わして東京湾に向かう。風はアビームになって船足が伸びる。来る途中で買った握り飯をペットボトルの茶で流し込む。

    剣埼灯台を交わすと北東の風が上がってきた。ジブシートがクククッときしみ、阿武隈がぐぐんと傾いて船体をかき分ける波の音が大きくなった。3ノットだった速度が4ノットに、そして、5ノットまで上がる。予想に反して快適な帆走となった。

    Twitterで航海記録を入力する。X02HTでPockeTwitQuickPostを起動し、風向風力、針路対地速度、天候をテキストで入力、GPSデータを添付して投稿する。撮影画像も添付したいが、X02HTの防水パックの背面が透明でないので不可能。投稿したツィートを見ればそのときの位置をGoogleMapで確認できるので、陸で待つ家族も安心できるかなと。ただ、やっぱり入力にある程度の時間がかかる。慣れていないせいかもしれないが、定型文を入れる機能がPockeTwitにあればなあ。

    1430、本船航路と交差する前に反転。右舷開きのアビームで風を受ける。風はさらに募り、6ノットに達する。海面はフラットで実に快適。すでに高度を下げた太陽の光を受けて左舷の海面はきらきらと輝いている。仰ぐと巻き雲が空高くたなびいている。

    セイルが橙色に染まる時分にMMF前に達する。もう少し帆走したい気持ちもあるが、帰港準備にはいる。ヘッドセイルを降ろしてメインセイルだけで帆走しながらフェンダーと係留索をセットする。エンジンをかけてメインセイルを降ろして1600、帰港。解装して1700下船。偶然にもSnowLightの船長と駐車場で会う。またまた、憧れのジムニーで駅まで送っていただいた。いつもいつも、本当にありがとうございます。


    この日の帆走を3分程度の動画に編集してみた。Windows XP標準のツールとフリーウェアソフトだけで、これぐらいのことはできるんだなあ

    YBMでVベルトを探して月に驚く

    11月3日 祝日 晴れ

    磯子で陸の用事を済ませる。予定外の空き時間ができたので近場のYBMに行く。

    品薄と言われているVHFの在庫を児島とコアタイムで確認する。どちらも在庫あり。児島ではメンバー割引が使えない。コアタイムでは10%引きというがYBMメンバー限定なのか確認するのを忘れた。

    「阿武隈」で予備がない1GMのVベルトをコアタイムで探す。「阿武隈」のVベルト型番はREMF−1305でこれは30インチサイズ。ところがパーツリストでは29インチサイズ、「もしくは」31インチサイズが指定されている。29インチにするか31インチにするかは「実船で確認して決めること」とされている。

    いやー、知らなかった。オルタネータの位置はアジャストできるけど、念のため、調整余地がどれだけあるか確認してから調達することにする。

    コアタイムを出たら、海面から丸い月が「ぬ」と出ていた。のあー、でっかい。



    YBMで撮影したH.264動画をMovie Makerで編集。16:9の画像が4:3で出力されて月が楕円になっちゃった。XPのMovie Makerが対応しないのはやむを得ないとして、Xacti付属の編集ソフトがクリップした動画を最大640×480ドットで出力するというのはちょっとちょっと

    南西の暴風でキャビンに籠る

    11月1日 日曜 晴れ 南西の風18メートル(剱埼灯台観測値)

    1130に自宅出発。非常識的に遅い時間だけど、船に行かないよりマシ。船でお茶を一杯飲むだけでも、次の週の精神状態はすこぶるよろしい。

    1330MMF到着。ハーバーマスターと雑談。学生時代は漕艇のコックスで国体に出場したそうだ。知らなかったー。

    帰宅する船長たちを「なにっ、これから?」と驚かせつつ、1400「阿武隈」上船。両色灯の配線を直したいが、この風では甲板作業ができない。なにをするわけでもなく、来る途中で買ってきたおにぎりを食べながらキャビンでごろごろと過ごす。風がマストを切る悲鳴で港が満たされる。先々週に漂流するテンダーを桟橋に固定したロープを回収する。

    1700、下船。連休中は船に泊まるという「OFF」の船長を残してMMFを去る。ブームバンクのブロックを交換したり差し板をペンキで塗ったりと、やっておきたいことは多々あるが、3日は陸の用事で「阿武隈」に来ない。


    キャビンでバッハを聴く。ギターにアレンジした無伴奏チェロ組曲と港を吹き渡る風の音が交差する(DMX-CA9で撮影したHD動画をYoutubeにテストアップロード)