阿武隈 twitter版

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    雨の日はキャビンで餅を焼く

    6月28日 日曜 雨 東の風5メートル(剱埼灯台観測値)

    10時30分自宅出発。三浦海岸駅11時30分到着。雨が本降り。昼食で時間を潰してバスに乗る。駅の立ち食いで「豆腐一丁そば」を食べる。食べた後に胃袋で膨張する。

    宮川で向かうバスと三浦海岸駅に向かうバスがすれ違う。1時間に1本しか走らない路線なのに「Princess Bay II」の船長とすれ違いざまに挨拶。

    1230、MMFに着く。雨足ますます強く風はない。しかし風向が東に回ってきた。予報では夕方に北よりの風が上がってくることになっていた。船を出すか出さぬか。帆走するかしないか。雨の中で艤装する労力と微風で帆走するストレスを想像して、あっさりと「出さぬ」と決める。

    キャビンに籠って、コーヒーを飲み、本を読んで、昼寝して、海図を眺めて、餅を焼いた。ひさびさにキャビンでゆっくりと過ごした。

    時間が過ぎると共に、雨足はどんどん強くなってきた。風も上がってきた。気温はさほど上がらない。一隻のパワーボートと一隻のセイリングクルーザーが帰港した。海に出ればけっこう楽しめたかな。

    薄汚れていたシンクを磨いて、1710下船。雨風強く、傘を持っていたのに全身ぐっしょりと濡れてしまった。

    梅雨の晴れ間に帆走する

    6月20日 土曜 晴れ 南東の風 風力3(阿武隈独自基準)

    木曜日に船底塗装が終わったと油壺造船所から連絡があった。予想より早くやってもらえた。感謝。

    この週末は陸で過ごすつもりだったが、土曜日にMMFへ向かう。午後から風が上がってきた。1345、出港。スクリューがきれいになったおかげで、機走が滑るように進む。エンジンの排気も少なくなった。1355、セイルアップ。機関停止。風は南東から。海面はフラット。白い雲と黒い雲が交差する。時折、太陽と青空が現れる。梅雨の晴れ間だ。





    ゼノアとフルメインの組み合わせで快走する。左舷開きのクローズホールドで南下。本船航路の手前で西に進む。

    1500、MMFから南西3海里のポイントから反転。わずか30分でMMFの南沖までもどってくる。もう少し帆走りたい。南下して本船航路まで下り、反転してMMFに向かう。

    1630、MMF帰港。1710、下船。
    港はまだまだ明るい。明日は夏至。

    油壺造船所に回航する

    6月14日 日曜 曇り 風弱く

    5月最後の日曜日に阿武隈に行った。日本を不在にする6月の第1週に、船底塗装を油壺造船所にお願いするので、船の鍵をMMFの管理棟に預けた。

    しかし、天候不順で日程があと送りになったため、6月第二週の日曜に自分で回航する。最初、風が吹く土曜日に帆走を楽しみ、日曜の朝一番に油壺造船所に回航するつもりだったが、疲れがひどくて土曜は体が動かせなかった。もったいなかったなー。

    1230、MMF到着。1300、出港。風がほとんどない。港を出てからしばらくは順調に進んでいたが、三崎港をぬけたらだんだんと船足が落ちていった。なんだ?

    貝でスクリューが団子になっているなら出港したときから進まないはず。スクリューは海水をかき出している。スクリューに何かを絡めてしまったか。試しに後進をかけると回転数が上がらない。ああああ、これは絡めてしまったな。とりあえず、ゆっくりとだが前進してくれる。感覚としては2ノットそこそこか。

    1430、ようやく油壺造船所についた。MMFから油壺の入り口まで1時間半もかかった。スタッフがテンダーでやってきて上船する。海中に沈めた船台に船を回すため操船をお願いする。スタッフは阿武隈を舳先から船台に近づけ、陸から渡した導索を手繰り寄せて阿武隈を船台に載せた。


    阿武隈を載せた船台はワイヤーを繋げたウインチで陸に上っていく。途中、水面から上がってきた架台と船体の間にくさびを打ち込んで阿武隈を船台にガッチリ固定する。阿武隈はウインチに引かれてがたがたと陸に上がった。

    かけられたはしごを降りて船底をみる。喫v水線に藻と貝が、舳先とキール前方、ラダvーのエッジに海綿状の付着物があった。2年ぶりの上架だったがシャフトのジングはまだ残っていた。スクリューは海草を巻き込んで団子になっていた。海草を切り落としてスクリューをみると、こちらも貝がついてでこぼこになっていた。船底とジングはまだ持ったかもしれないが、スクリューは限界だったようだ。









    お願いする作業を確認して(船底塗装の手順は前回と同じ。スタンチューブのグランドパッキンを交換してもらう)、油壺造船所をあとにする。スタッフがバス停まで送りましょうといってくれたが、散歩もかねて歩く。土がむき出しのトンネル、諸磯ヨットクラブのクラブハウス、油壺泊地の景観を楽しむ。