南西の風で港に籠る
日曜に所用が入って土曜日に港に行く。強い風が吹いて帆走には申し分なさそうだが、南西の風が吹き続くようなので、港口の波が気になる。
MMF到着。管理棟前の岸壁から港口を偵察する。両側の防波堤に波が激しく打ち付けているが、港口の航路に白く崩れる波はない。だが、海面が大きく盛り上がって重そうな塊となって港内に侵入してくる。航路中央に大きな藻の塊が滞留。出港するかどうか判断に迷うところ。すでに、一隻のセイリングクルーザーが出港している。
管理棟にいた漁船の船頭さんと話をする。MMF、というか宮川漁港港口の防波堤は外に広く開いた「ハ」の字になっているので、中央に開いた航路に海水が集中してしまうとのこと。「大きな藻の固まりがペラに絡まったらえらいことになるね」というアドバイスを聞いて出港をやめる。その海をよく知る経験者の助言は信頼できる。
「阿武隈」上船。残っていたスパゲティを全部ゆでて昼食にする。味付けは塩だけ。腹が膨れたのでバースに横たわって昼寝。気が付いたら2時間も熟睡していた。そのまま、なにもせずにごろごろと過ごす。
1700、下船。終始曇って薄暗く、南西の風は強いままだった。が、帰る間際に雲の間から太陽が銅色に輝いた。きょうはなにもしない、いい一日だった。