阿武隈 twitter版

    follow me on Twitter

    海上で利用する携帯サイト(潮汐・日出入月出入・航行警報編)

     「阿武隈」が、海上で情報を入手するのに利用している携帯サイトのリストです。「阿武隈」では(依然として)movaを使っているので、紹介できるのはiモード対応サイトになります。

     ここに記した情報は2008年3月23日現在のものです。URLやメニュー構成などは、随時変更されている可能性があります。

    MIRC@日本水路協会海洋情報研究センター(http://www.mirc.jha.jp/i/
     潮汐、日出日入、航行警報に関する情報を入手できます。携帯サイトでは主要港の情報しか選択できませんが、すでに紹介しているPCサイトでは、より多くの港に関するデータを閲覧できます。潮汐データは事前に入手できる情報なので、「阿武隈」では(できる限り)航海計画作成中にPCサイトで調べておくようにしています。

     ただし、航行警報に関しては「八丈島西南西 射撃」という事前に告知されるもの以外に、「石廊崎南南東、鯨の死骸(長さ約10メートル)漂流、1月20日1544、34-27.9N 138-57.3E 付近」といったような突発的な情報もあるので、巡航中でも出港前に確認します。

    ●MIRCマリン情報のメニュー(関連する項目のみ抜粋)

    ・潮汐情報(http://www.mirc.jha.jp/i/i-tide/
      I--代表港
      I--地域別主要港
      I--管区別主要港
      I--第三管区主要港(http://www.mirc.jha.jp/i/i-tide/std/3rdRCGH.html
      I--鹿島
      I--千葉-千葉灯標
      I--東京-芝浦
      I--八丈島-神湊
      I--父島
      I--横浜-新山下
      I--横須賀(http://www.mirc.jha.jp/cgi-bin/online/i/i-tide?PORTCODE=1407&DAYS=7
      I--南伊豆-小稲
      I--清水

     港を指定するメニューとして、「代表港」「地域別主要港」「管区別主要港」が用意されています。東京湾、内房、相模湾、伊豆諸島、伊豆半島と行政区分をまたがって巡航する「阿武隈」では、管区別主要港から調べる港を選びます。各メニューでは、港を選ぶリストボックス、表示期間を設定するリストボックスが用意され、それぞれから調べる港と期間を選択します。設定できる期間は「明日」「明後日」「1週間」になります。選んだ港で表示される情報は以下の項目です。

     ・表示される情報
        緯度経度
        日出
        日入
        月出
        月入
        月齢
        潮名
        干潮時刻と潮高
        満潮時刻と潮高

     なお、MIRCには「日月出没時刻表」もありますが、こちらでは天文観測などに使うための詳細なデータが提供されています。航海で参照するなら潮汐情報の情報で十分でしょう。

    ・航行警報(http://www1.kaiho.mlit.go.jp/keitai/TUHO/keiho/
        I--北海道
        I--日本海沿岸
        I--本州東岸
        I--本州南岸(http://www1.kaiho.mlit.go.jp/keitai/TUHO/tuho_db/skat/honsyuS.htm
        I--相模湾~駿河湾(http://www1.kaiho.mlit.go.jp/keitai/TUHO/tuho_db/skat/i/imode_cgi_main.cgi?12
        I--東京湾
        I--御前崎~潮岬
        I--伊勢湾
        I--四国
        I--瀬戸内海
        I--九州
        I--南方諸島(http://www1.kaiho.mlit.go.jp/keitai/TUHO/tuho_db/skat/Sisland.htm
        I--伊豆七島周辺(http://www1.kaiho.mlit.go.jp/keitai/TUHO/tuho_db/skat/i/imode_cgi_main.cgi?24
        I--小笠原北方海域
        I--小笠原諸島
        I--南西諸島

     対象海域を選択すると、発令件数と「標題リスト」表示のボタンが表示され、このボタンを選択すると警報のタイトルリストが表示されます。タイトルを選択すると警報の内容が確認できます。

    補水のついでに水洗い

     1030、自宅出発。1230、MMF到着。きょうは、まるよし食堂でラーメンを食べる。麺もスープもちょうどよかった。


    黄緑色の三崎。伊豆大島も見えなくなってきた。もうすぐ春

     1330、上船。前回使いきった清水タンクの補給するため管理棟前の岸壁に「阿武隈」をまわす。空きスペースに余裕がなく、すでに係留しているパワーボートのすぐ後ろに泊めるべく、岸壁に対して垂直になるように船を進め、ぎりぎりのところで急速回頭、岸壁と並んだところで後進をかけて、ぴたりと止める……はずだったが、船がぴたりと止まった位置は岸壁から離れていた。これでは岸壁に乗り移れない。さいわい、ハーバーマスターと「SEALUX」の船長が着岸を手伝ってくれたので、もやいを手渡ししてことなきをえた。人が見ている前でしくじってしまった。うひー、恥ずかしい。

     清水タンクに補水、ついで、2つある20リットルポリタンクにも補水する。船体の清水タンク20リットルとポリタンク2つの40リットル、全部で60リットルが「阿武隈」の清水搭載能力となる。ほかにも、小分け使いの3リットルタンクや捨てないでためておいたペットボトルがあるが、巡航計画の計算に入れるのは先に挙げた値になる。まとまった清水としてポータブルトイレにフラッシング用が10リットルあるが、これに手をつけなければならなくなる事態は避けたい。いや、ホントに。

     ひさびさに、清水が使えるところに「阿武隈」を持ってこれたので、甲板を水洗いする。先日のFRP作業でこぼした樹脂溶液の痕跡や、うっすらと赤茶けてきたパルピットやスタンションなど、見た目はずいぶんと悲惨なことになっているが、それでもヌメリヤヨゴレをブラシでこすりながら甲板を水で流すとすっきりした、ような気がする。


    樹脂の痕も赤茶けたパルピットもそのままだけど、よしとしよう


     ポリタンクのフタから水漏れ。バスコーキングを充填して応急処置。ほかにも入手したオートパイロットの防水処置などなどやるべきことがあったが、昼寝。1700下船。

    3月9日は、家族と過ごす。3月後半から4月にかけて忙しくなりそうな予感。

    船で朝を迎える

    2月17日 日曜 晴れ 北東の風 風力5のち1(阿武隈独自基準)

     目を覚ますともう明るかった。寒くて眠れないかと思っていたが熟睡できたようだ。身に着けていたのは化繊の半そでアンダー上下に化繊の長袖アンダー、その上にフリースの上下、さらに上に毛糸のセーター。「ユニクロ君」の私には珍しく、セーターは北欧製の“上物”を使っている。太い毛糸でぎっしりと編んであって丈夫な逸品だ。 寝具は春秋用の封筒型寝袋に毛布を1枚。これで、2月の夜はなんとかすごせるようだ。

     0730、起床。ロールパンと紅茶で朝食。きのうの夜に作った「鶏モモブロックとスライスたまねぎの塩コショウ煮」の煮汁が残っていて、いい匂いをさせている。ご飯パックを放り込んで雑炊にしてみた。おいしい。半分食べて半分は昼に。

     0830、出港。ヘッドセールにジブ、メインセールにワンポイントのリーフを入れる。クォーターリーで南へ向かう。本船航路を越えてできるだけ南下するつもりだ。1000、風が弱まってきた。船を風に立てて、ジブで帆走しながらメインセールのリーフを解除する。このとき、ブームがうねりで跳ね上がった拍子にブームキッカーが外れてしまった。

     ブームキッカーはメタルの棒をバネの代わりにしてブームを支える艤装品で、セールアップ時にはブームバングとメインシートをフリーにすることで、ブームキッカーがブームを水平よりやや上向きになるように支え、帆走中はメインシートとブームバングにテンションをかけてブームキッカーをしならせることで、ブームを水平よりやや下向きになるように引き下げる。ブームキッカーとブームの接合部は固定されておらず、ブームをおもいっきり上げるとブームキッカーが外れるようになっている。

     リーフ作業中にブームキッカーが外れるケースは以前も経験しているが、そのときは原因が分からなかった。今回、ブーム周りを調べてみると、メインシートがブロックのカムクリートから外れて伸びきっているのに気がついた。このおかげでブームの挙動範囲が増え、うねりに船が乗って揺れたときにブームが必要以上に跳ね上がって、ブームキッカーが外れたようだ。これを回避するには、「ブームが水平やや上向き」になるところでメインシートを固定する必要がある。あとで、メインシートにこの位置をマーキングしておくこと。


    予報では強い西風が卓越すると思われていた。富士山が西の風に乗せて雲を吐き出していたが、三崎港周辺は北東の風だった。西の風と北東の風がいれかわるはざまになって風が落ちたのだろうか

     1100、ヒーブツーしつつ昼食をとる。体を楽にしてのんびりしたいところだったが、うねりがあって船が落ち着かない。1130、帆走再開、帰路につく。クローズホールドなのに風が弱くてセールに捉えられない。1200、ジブを下ろして機関始動。機帆走で北上する。1400、帰港。ひと休みしてから解装。1530、終了。PSPで音楽を聴きながら紅茶で一服する。1630、下船。清水タンクが空になった。ストックの紅茶が空になった。それぞれ、次回に補充すること。