阿武隈 twitter版

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    船に泊まって風邪をひく

    11月27日 土曜 晴れ 南西の風 風力7メートル(剱埼灯台観測値)
    今度の週末は半月だ。GPVの予想を見ると日が落ちてから夜半過ぎまでいい風が吹くという。ただ、夜半過ぎると一気に風が上がってくるようだ。よっし、moon night sailingだ。
    しかし、土曜日の出立が遅れてしまい、MMFにつくのが日没後になる見込みに。日が沈む前に出港して日没は海の上で迎えたかった。夜の海に出ていくのはいまだに怖い。が、しかたがない。
    1900、「阿武隈」上船。あれ、月が出ていないな。潮汐を調べたら月が昇るのは22時過ぎ。いっけなーい。上弦と下弦を勘違いしていた!真っ暗な海に出ていくのはいやじゃのー。とはいえ、月が出る22時から出たんでは吹き上がる強風のなかでセイルを降ろすことになる。これも避けたい。風はちょうどいいんだがなあ。と、逡巡したあげくあきらめる。強風が吹く可能性があるなら夜が明けてから出港しよう。翌朝に備えて2100消灯。
    0300、寒さに目が覚める。甲板に出ると月光に照らされて辺りが青白く輝いていた。が、西風も唸りをあげて吹きまくっている。0430、予定していた起床時間になったが風はますます募ってきた。MICSは、剱埼灯台観測値を南西16メートルと報じている。これは無理だ。出港をあきらめて夜が明けてから解装する。
    そのまま、11時過ぎまでごろりとすごし、宮川町からバスに乗って帰った。結局、11月は一度も出港せず。体を冷やしいたせいか家についたら急に咳止まらなくなり二日ほど寝込んだ。

    船に泊まって出港せず

    11月20日 土曜 晴れ後曇り 北東の風5メートル(剱埼灯台観測値)

    月曜日に代休をとって4連休にできた。さて、どこに行こうか。食料と燃料と清水は三宅島巡航で用意した分がまだ残っている。

    問題は天気だ。土曜日と月曜日の雨はいいとして、火曜日に低気圧が通過して時化る予報になっている。その一方で月曜日は風が吹かないという。まずは大島、条件がよければ新島までいって、月曜日に戻る感じか。

    しかし、金曜の夜に職場から港に直行できず、さらに朝方まで眠れなかったのが失敗だった。土曜日起きたのは昼過ぎ。夕方に自宅を出たものの、乗り継ぎがうまくいかず「阿武隈」に上船できたのは22時に近くなっていた。ちょうどいい北東の風が吹き満月が海を明るく照らしていたので夜間航海にはちょうどいい条件だったが、疲労甚だしく出港を断念。

    翌朝、薄明出港を目指して消灯するも、起きられたのは0830。十分な時間寝ているはずなのに頭のもやがはれない。手先が決まらず足元がふらつき目の焦点が定まらない。なんと、音声通話用の携帯電話も忘れていた。これでもう巡航する気力がなくなってしまった。

    解装してオートパイロット配線の修理に手をつけるが電流電圧計がバッテリー切れで作業が進まず中断。エンドがほつれたリーフ用ロープとバウスプリングの端処理をして、1330、下船する。


    船で寝て過ごす

    11月14日 日曜 曇り 北東の風2メートル(剱埼灯台観測値)

    土曜にチェックしたGPV予想で、無風と思っていた日曜に、ほどよい南西の風が吹くという。んん、期待と共に電車バスでMMFにむかう。しかし、そのほどよい風は午前中で止んでしまった。

    1230、「阿武隈」上船。何をするでもなく、クォーターバースで寝てしまう。1500、寒くて目が覚める。そのままぼぅと過ごして、なにもせぬまま、1600、下船する。ちょうど風車が回り始めた。曇ったままで風が冷たい。

    モトラで134号を走る

    11月7日 日曜 晴れ 風弱く

    久しぶりにモトラで出撃する。テールランプが直っていないので、日没前に自宅に着かないといけない。逆算すると1430がMMFを出るタイムリミットになる。

    1130、「阿武隈」上船。荒天準備で降ろしたブームを戻し、二重にした舫もシングルに戻す。

    荒天準備を解装して、機走で三崎港を巡ろうかとも思ったが、エンジンを響かせて船を進める気にもなれず、そのまま船で食事を作り食べて寝て過ごした。1400、下船。

    帰りは、池代から衣笠を経て逸見で16号に抜けるいつもの道ではなく、134号の海沿いを走って16号に出る道をモトラで走った。うん。次からはいつもの道で帰ろう。

    10月の最後は荒天準備

    10月30日 土曜 雨 北東の風9メートル(剣埼灯台観測値)

    台風14号がやってくる。予報は関東上陸の可能性を示しつつ、週末が近づくにつれて伊豆諸島を通過するコースにシフトした。

    台風が南を通過するなら風は北寄りになる。MMFは北側を高台に守られているので北風に強い。しかし、コースがずれて関東上陸となれば南から風は吹く。その可能性は低いようだが備えるに越したことはない。土曜日の朝になったら港に行き、風が吹き上がる前に荒天対策を済ませよう。

    0930、「阿武隈」上船。普段使いのもやいの上に、巡航用の20メートル係船索でスターンから一筆書きのようにスプリング、バウラインをひく。船側のクリートが小さいので、増しもやいの固定に苦労する。次いでブームを下ろし、メインシートで縛って固定する。ブームキッカーはバングのシートを使ってブームに固定した。

    作業は30分で終了。雨が強くなっていたが風はそれほどでもない。しばらくキャビンで休んで、1130、下船。朝は多くのメンバーが MMFにやってきて各々荒天準備作業にいそしんでいたが、ほとんどが引き上げていた。

    残っていたのは「みらい」「Snow Light」「off」という実に濃厚な船長たちだった。「これから(あるものを使って)飯炊きの実験をするんだ。へっへっへ」と盛り上がる「MMFのヌシ!」を管理棟に残し、私は宮川から脱出した。