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    阿古漁港(2005年9月21日寄港)

    注意:ここで紹介するのは2005年9月21日から同23日時点における情報です。実際の寄港にあたっては、現地の人から情報を入手して、その指示に従ってください。

     阿古漁港は三宅島西岸に位置する漁港です。プレジャーボートが三宅島を利用するとき、多くの場合阿古漁港に入港します。

     海図W51「伊豆諸島」、電子海図「JP34NC9C」、PEC「東京湾とその付近」に阿古漁港が記載されています。W51とJP34NC9Cでは海岸線や岸壁の描画精度は高くありませんが、PECでは細かく線が描かれています。

     港内や周辺の詳細は「プレジャーボート・小型船用 港湾案内 南方諸島(伊豆諸島・小笠原諸島)」や舵社が発行している「ハーバーガイドブック第1集 三浦半島・伊豆諸島編」に紹介されています(Webで「プレジャーボート・小型船用 港湾案内 南方諸島(伊豆諸島・小笠原諸島)」を参照する方法はこちらを参照)。同じ三宅島にある坪田漁港では噴火で受けた被害を改修する工事が行われていて、港内の状況がこれらの記述と一部異なっていますが、阿古漁港では2005年9月の時点で、港内の改修工事はほぼ終了しており、加えて、先にあげた水路誌に記載されている港湾の説明と現在の状況はほぼ同じでした。なお、港の南東部に記載されていない船溜まりができていますが、ここは溶岩が流れ込んでしまったために利用できないと聞いています。

     下の画像は2005年9月23日の早朝に出港するときに撮影した港口の景観です。遠くからは白灯台とその背後に見える山の頂上に見えるアンテナ塔が顕著な目印になります。入港口は白灯台とその右側(南側)に見える黄灯標の間になります。入港するとき、ここから航路は右に(南に)折れて次いで左に(東に)向かい、防波堤にある白灯台を左舷(北側)に見ながら防波堤に沿って港内に進入します。2000年の火山活動によって航路に溶岩が侵入して従来より水路が狭くなったと言われていますが、26フィートのヨットで実際に航行したときは、それほど狭く感じませんでした。2隻の船が行き交うだけの操船余地が十分あります。


    阿古漁港港口。2005年9月23日0600撮影。背後に見える山のアンテナ塔と白灯台が遠景における阿古漁港港口の目印になる


    同日同時刻に撮影した阿古漁港航路の景観。溶岩が入り込んでいるがそれほど狭くはない。左に見えるのは港内防波堤に立っている白灯台で入港時はこの灯台を左舷に見ながら針路をとることになる

     入港すると、港は右(陸側、もしくは東側)と左(海側、もしくは西側)の船溜まりと、それぞれを分ける中央の突堤に分かれています。外来艇は海側船溜まりの西岸壁の、さらに南側半分のエリアに係留します。中央突堤と西側船溜まりの北寄り岸壁にも空きがあるように見えますが、中央突堤は地元のダイバー船が利用しており、西岸壁の北側半分も夕方になると地元の大型漁船が係留するので、外来艇は使用を避けたほうがいいでしょう。


    阿古漁港西側船溜まりの全景を南側岸壁からとる。右に見えるのが中央突堤。空いているように見えるが地元ダイバー船が頻繁に出入りするので外来艇は係留は避けたい。奥に見えるのが漁協の水揚げ岸壁。必ず誰かいるので、そこで係留場所の確認をしておきたい


    外来艇はこの西側岸壁の南半分に係留する。2000年噴火の改修工事で沈下した岸壁のかさ上げが行われた(白く見える部分)。岸壁が高くなってしまったが、大潮の干潮時でもパルピットから岸壁に「なんとか」よじ登ることができた

     トイレは魚市場西よりの奥に建屋があります。24時間使用可能。きれいなので注意して使いたいです。汚したら備え付けの用具で掃除しましょう。

     食事と風呂は「ホテル海楽」で利用(有料)できます。乾燥機付のコインランドリーもホテルの中にあります。そのほか、徒歩圏にスーパーも土産物屋もあるので食料や物資の調達は容易です(ただし、燃料補給は行っていないので、事情が分かりません)。



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    (ここで掲載した情報は参考資料であって、航海の安全を保障するものではありません。各自が入港する場合は正式な海図に基づいて操船してください。この情報を基に事故や損失が発生しても当方は一切の責任を負いません)

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