阿武隈 twitter版

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    若郷漁港(2005年9月18日寄航)

     若郷漁港は新島の北西に位置する漁港です。海図W51「伊豆諸島」、または電子海図「JP34NC9C」には記載されていませんが、PECには航路標識と漁港シンボルが記載されています。漁港の詳しい情報は日本水路協会が発行している「プレジャーボート・小型船用 港湾案内 南方諸島(伊豆諸島・小笠原諸島)」や舵社が発行している「ハーバーガイドブック第1集 三浦半島・伊豆諸島編」に紹介されています。

     「プレジャーボート・小型船用 港湾案内 南方諸島(伊豆諸島・小笠原諸島)」は日本財団のWebサイトでも閲覧できます。Googleで「日本財団」「港湾案内」「若郷漁港」と検索すると上位に「日本財団図書館(電子図書館) プレジャーボート・小型船用 港湾案内 ...」がリストされます。そのリンクから上記ドキュメントの目次にアクセスできるので、そこから若郷漁港について記載されているページへのリンクを選択します。

     なお、「プレジャーボート・小型船用 港湾案内 南方諸島(伊豆諸島・小笠原諸島)」は1996年に、「ハーバーガイドブック第1集 三浦半島・伊豆諸島編」は1994年に編纂されており、現在の若郷漁港の状況は一部変更されています。顕著な変更は沖側の防波堤で、港湾案内の平面図の状況から北東方向に防波堤が延長されています。先端の灯台(YLt)の位置も北東側に変更されているものと思われます。

     下の画像は新島北端の根浮岬西側沖で海抜400メートル山頂付近に立っているアンテナ塔を磁方位144度に見る海域から撮影した若郷漁港方向の景観です。中央にクレーンが見えるあたりが漁港になります。入港口はその左側(北側)に開いています。


    画像右に見えるアンテナ塔を磁方位144度に見る位置で若郷漁港を2005年9月18日に撮影。陸地の左端は根浮岬。中央にクレーンが見えるあたりが若郷漁港になる


    若郷漁港付近をアップで撮影

     入港するときは防波堤先端の黄色い灯台を右に見て進みます。プレジャーボートは入港して左に見える最初の突堤の内側(南側)に係留することになっているようです。突堤には防舷材代わりの古タイヤが用意されています。陸寄りにはこの古タイヤがありませんが、そのあたりの海底に暗岩があるため、船を入れるのは危険です。係留する場所は「岸壁に古タイヤがあるところまで」にしておくのが無難です。


    若郷漁港港口の状況。2005年9月18日の時点で右に見える防波堤は延長工事を行っていた


    若郷漁港に入港したら左に見える突堤の内側(南側)に入る。ここがプレジャーボートが係留できる場所となっている


    プレジャーボートの係留状況。一番右に見えるのが「阿武隈」で、これより陸寄り(画像では右側)には暗岩があるため係留できない

     「阿武隈」は夕方入港して翌日早朝には出港したため、付近の状況はあまり詳しくありません。トイレは港の南奥にある漁港の建物に隣接した建屋にあります。清潔です。港周辺に食堂と商店、入浴施設は確認できませんでした。

     ハーバーガイドでは「西側からの風浪に弱い」という記述がありますが、「阿武隈」が2006年3月に新島港に係留したとき、地元の漁師から「今晩は強い西風が吹き荒れるから若郷に逃げたほうがいい」とアドバイスを受けました。ちなみに、そのまま新島港にとどまった「阿武隈」は西風に翻弄されて岸壁に一晩中船体を打ちつけられたために、甲板にダメージを被ったのでありました。


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    (なお、ここで掲載した情報は参考資料であって、航海の安全を保障するものではありません。各自が入港する場合は正式な海図に基づいて操船してください。この情報を基に事故や損失が発生しても当方は一切の責任を負いません)

    2 件のコメント:

    匿名 さんのコメント...

    いつもながら、すごいですね。私も今度若郷行ってみたいと思います。

    匿名 さんのコメント...

    とても静かでいい港です。そのかわり、民宿も風呂も食堂も何もかもありません。MMFのヨットが昨年の夏に1週間閉じ込められましたが、「いや、2日でやることなくなったよ」と言っていました。