阿武隈 twitter版

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    南風をジェノアで帆走

    3月21日祝日 晴れ 南西の風5メートル(剣崎灯台観測値)

     ようやく港にいける。それでも出発は1030と遅れた。1300、上船。予報では午前中に北東からやや強い風が吹いて午後から落ちることになっていた。港に着いたら風はほとんどなかった。ああああ、間にあわなかった。


    港に着いたら大潮の干潮だった

    水深が浅いので海底に這わせてあるアンカーロープがよく分かる


     それでも海に出たい。帆走したい。ヘッドセールにめったに使わないジェノアをセットした(ファーラーもブームカバーもない「阿武隈」では、出港のたびにヘッドセールとメインセールを船内から出して艤装し帰港のたびに解装して船内に収納している)。艤装が終わったころ、南からやわらかい風が吹いてきた。ギャレーで買ってきた鶏モモ肉とブロッコリー、それからパックご飯を鍋にぶち込み塩コショウで煮る。お湯を沸かしてテルモスに詰めて1340、出港。


    昼飯は鶏肉とブロッコリー入り雑炊。見ためも手間も「ヨット」のイメージからかけ離れている

     港を出てフェンダーやもやいを片付けながら進むと前方に「godspade」が遊弋していた。いつも釣りを楽しんでいるYAHAMA25 IIだ。そのスターンをかわしてセールをホイストする。南からの風が徐々に上がってきた。左舷後方を振り返ると「Macca」(YAHAMA 25 Mylady LTD)が帆走で追いついてきた。しばし、剣崎灯台沖を目指して併走する。



    「godspade」はゆったり釣りを楽しんでいた

    「Macca」は巧みな操船で「阿武隈」を追い抜いていった

     「Macca」と分かれてタック。西南西に向かい、ちょうど出来上がった雑炊の鍋を抱えながら城ヶ島の南岸沖を進む。南風がどんどん上がってくる。ジブシートを留めたクリートやジブレールがギシギシと唸り、ブローがくるとヒールは20度を越す。GPSが示す対地速度は6ノットを超えた。1500、三崎港西口の赤灯台南沖で帰路につく。クローズリーチで南東に進んだあと、クォーターリーで北東に向かいMMFの港口に到達した。


    ポートタックのクローズリーチで城ヶ島沖を西進


    スタボータックのクォーターリーで東進

     1630、夕暮れ前に帰港して夕暮れの中で解装。甲板に寝そべり紅茶で一服して、1800、下船。久しぶりに気持ちのいい帆走ができたおかげで、その後に遭遇したトラブルもさほど気にせず家に帰ることができた。


    港から帰るときは大潮の満潮だった

    2 件のコメント:

    匿名 さんのコメント...

    いいですねえ。見習わないといけないです。乗りに行く道中のことを考えるとつい億劫になってしまうんですよねえ。

    行った先の楽しみを考えればいいんですね。

    ところで、船底塗装はいつごろやりますか?

    匿名 さんのコメント...

    いや、私はもともと運転が好きでないので、港に行く朝になると、道中のシーンをイメージして「と、遠いよなぁぁぁぁ」とぼやいているうちに、出発が遅くなってしまうのです。

    ただ、21日は間に2週間開いてしまったので、さすがに海に出たかったですね。

    船底は、前回塗ってからちょうど1年経つ6月に行う予定です。