阿武隈 twitter版

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    微風の中をみんなで帆走する

    4月15日 日曜 晴れ 南の風 風力2のち4(阿武隈独自基準)

     0730、自宅を出発。「いつもより1時間早かったので、道が空いていて気持ちがよかった」といった前回よりさらに2時間も早い。道はいっそう空いていて快適に走れた。MMF着0930。ついに、“午前中”に港に来れた。港の仲間も「珍しいものを見た」という。

     きょうは、「みんなで一緒に帆で走ってみましょう」というMMFの「帆走会」に参加する。30分で艤装を済ませ1000のミーティングに出席してきょうのコースは“小網代の赤白ブイ”まで行って帰ってくることを確認する。「阿武隈」が1年前に参加したときは“城ヶ島の南西ブイ”まで行って帰ってくるコースをみんなと走った、が、そのときは肝心の南西ブイがメンテナンスで“なくなっていた”ため、途中で中止になった。

     1030に出港。機関の始動が悪い。アイドリングで回転がなかなかあがらず、排気の色も黒い。回転が順調になると排気も無色になる。

     「Donie」(TK25)の艇長が「阿武隈」に同乗してくれた。舵を「Donie」艇長にお願いして係船索やフェンダーを収納する。風は僅かしかない。スタートラインからぐっと引き返してジェノアを上げ、距離をかけて加速してスタートしようとするが、、あまりにもスタートラインから離れすぎたために1100のスタート時間になってもラインははるか先にあった。しかも、ほかの船はジリジリと進んでいるのに、「阿武隈」はラインを切る前に風がなくなって動くことすらできなくなった。風をほぼ真横から受けているのにクローズホールドのつもりでシートをぎっちり引いていた「阿武隈」は、風を捉えていなかったのだ。セールを開くと「阿武隈」はゆるゆると動き始めた。すでに、僚船は周りにいない。


    どうにもこうにも風がありません

     独航艦となった「阿武隈」は、南の風をアビームで受けながらのんびりと帆走する。阿武隈独自基準でいうところの「風力2」だ。城ヶ島南岸で正午になった。「帆走会」の最中なのに、ご飯とカレーを温めて「Donie」艇長と交代で食事を取る。「Donie」艇長が後片付けをしてくれた。ありがとう。

     城ヶ島を回って相模湾を北上。このころから風が上がってきた。諸磯の灯台を右舷正横にかわしたあたりで、“小網代の赤白ブイ”が右舷船首に見えた。と、その方向から赤白ブイを折り返してきた「Barbarian」(BW24)、次いで「ハルカゼ」(J24)を発見した。シングルハンドの「ハルカゼ」はぐんぐんと南下していくが、「Barbarian」が「阿武隈」に向かってきた。行き足を止めて合流。「Barbarian」艇長から「フィニッシュは赤白ブイ」と聞く。赤白ブイに向けて再び行き足をつけた瞬間、後方から競り合っている2隻のレース艇が迫ってきた。前方には停泊してる遊漁船がいて避けられない。あわててその場でぐるりと一回転してレース艇をやりすごす。多分、思いっきり邪魔をしてしまったと思う。悪いことをしてしまった。


    コース短縮を知らせるために「阿武隈」に接近しつつある「Barbarian」

     1338、赤白ブイを左舷正横に見て通過する。スタートから2時間38分。皮肉にもこのころから南風が上がってきた。ヒールも20度前後で“阿武隈独自基準”で風力3となる。ただし、艇速(GPSの対地速度)は4ノット前半とあまり出ない。風はますます上がってきて、城ヶ島灯台を東に見ることには、ヒールが30度前後となる。阿武隈独自基準でいうところの風力4だ。それでも艇速(GPSの対地速度)は5ノット前半にとどまる。

     感覚としては5~6ノット出ているはずなのだが、船底が汚れているからか、それとも、潮の流れが邪魔をしているからか。

     舵はずっと「Donie」艇長にとってもらい、私はセールのトリムに撮影と、ずいぶんと楽させてもらった。


    「Donie」艇長が舵を取ってくれたおかげで、こういうアングルでムービーが撮れました

     安房埼灯台を越えてクオーターリーチでMMFに向かう。このときようやく対地速度が6ノットを超えた。帆走のままフェンダーと係船索をセットしセールを降ろして機関始動。やはり始動が思わしくない。

     1530、MMF帰港。反省会に出席してから解装。セール畳も「Donie」艇長に手伝っていただいた。きょうは本当にありがとうございました。よかったらまた一緒に乗ってください。

     1800、MMF出発。

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