阿武隈 twitter版

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    旧友が「阿武隈」に来た

    5月24日 土曜 雨

     珍しく「阿武隈」にゲストが来た。小学校から中学、高校、予備校、大学、社会人と付き合いが続いている友人だ。初代「阿武隈」に最初に来てくれたのも彼だった。そのときは、強風の中を帆走して、だいぶしんどい思いをさせてしまったので、今回は、ゆっくりすごしてもらおうと、土曜日の夕方に上船して、キャビンで肉を焼き酒を交わし、そのまま泊まって、翌日昼前に下船して、家で体を休めてもらうことにした。

     1600、横浜駅で待ち合わせ、京急に乗って三浦海岸駅下車。駅前の京急ストアで食材を調達してタクシーで宮川湾に向かった。タクシー代は2500円。電車を使ってMMFに行く場合、駅前で食材の調達できるのは三浦海岸駅に限られる。京急に乗ったあたりから雨が降り始めていたが、港に着いたときはかなり強くなっていた。明るいうちに上船できてよかった。キャビンでくつろぎつつ、肉を焼き始める。プレートは100円ショップで調達した鉄板を使った。

     あとはもう、途中で「Yeehaw!」(ノーテック240)のTKさんが加わっただけで、夜が更けて消灯するまで同じ情景が続いた。腹に何も含むことなく、相手を警戒することもなく、こんなに愉快に話すことができたのは久しくなかった。うれしかった。

     あした出港するんだよ、というTKさんの話が面白くて、さんざん引き留めて、日付が変わった0200にようやく散会して消灯。デッキを激しくたたく雨音を聞きながら寝る。

    5月25日 日曜 暴風雨

     0530、コックピットに張ったオーニングがバタつく音で目を覚ます。雨に加えて風が吹きまくっていた。急いでオーニングを収容する。風がすごい。雨は時々上がるけれど、南東の風は常にうなっている。ぼんやりとした頭で港を脱出するタイミングを考える、つもりが寝てしまった。うたた寝を繰り返しているうちに1000をまわった。食器を洗ってごみをまとめ、服を着替える。きのうの雨でぬれた服はやっぱり乾いていなかった。

     1130、小降りになったタイミングで下船、と思ったが、桟橋を歩いているうちに雨足が強くなり、港の小道を歩いているうちに風は勢いを増した。最低のタイミングで外に出てしまったようだ。突然、腰痛がひどくなって動けなくなり、待っても待っても来ないことで有名な宮川町のバス停で立ち往生する。幸い、10分ほどでバスが来た。昼間この路線に乗るのは初めてだった。ひなびた風景が続く。

    三浦海岸駅の前で定食を食べ、京急に乗って横浜に帰る。帰りは腰が痛くて何もしゃべれなかった。気遣ってくれる友人と横浜駅で別れて私鉄で帰宅。この辺りになると時間も覚えていないほどだった。

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