みうら・宮川フィッシャリーナ(MMF)とは。
「阿武隈」の母港は三浦半島南端の宮川湾にある「みうら・宮川フィッシャリーナ」です。この港を利用している人は「MMF」という略称で呼ぶことが多いです。東京湾から三崎港に向かうとき、剣崎の灯台から西に転進して城ヶ島大橋を目指します。城ヶ島東端にある安房埼灯台が左船首脇に位置するようになると、2つの大きな風車を右正横に見ることになります。MMFの入り口はちょうどその下にあります。私は何度か三崎港を船で訪れていますが、激しく波しぶきが上がる三浦半島南端の荒々しい海岸線を見ていると、その中に港があるとはとても想像できませんでした。しかし、そういう見た目とは違ってMMFの水面はいたって静かです。
中央に見える2つの風車の下にMMFの港があります。右に見えるのは漁業無線のアンテナで左に見えるのは安房埼灯台
ヨットにとってMMFの最大のメリットはそのロケーションにあります。MMFと主要な港とのおおよその距離は次のようになります。
三浦半島
・油壺=5海里
・マリンコーチヤ=11海里
内房
・保田=10海里
・岩井袋=10海里
・富浦=11海里
東伊豆
・稲取=36海里
西伊豆
・妻良=60海里
伊豆諸島
・波浮=29海里
・若郷=47海里
・新島=50海里
・野伏=53海里
・坪田=65海里
・阿古=65海里
ばんや食堂で有名な保田やアンカリングで知られる富浦は日帰り圏ですし、東伊豆や伊豆大島、春から夏の日の長い時期ならば新島や式根島も土日の週末で往復できます。クルージングを楽しみたい首都圏のヨットにとって、三崎港までの航程を節約できるのはとてもありがたいことです。
MMFの収容能力は契約艇の91隻にビジター用に5隻分が確保されています。年間の係留代は31万5000円(税込み)です。駐車代は通年契約で3万1500円(同)、私のように原付を停める場合はそのつど320円を支払います。このほか、追加契約で船の巡回管理を漁港に委託することもできます。また、保管艇には必ず保険をかけてBANに入会することが義務付けられています。
契約艇を募集するときは神奈川県の広報誌に告知が掲載されます。私が見た限りですが、数隻、多くても5隻前後の入れ替えが毎年あるようです。
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