阿武隈 twitter版

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    ウインチを“腰上”分解した

    4月19日日曜 晴れ 北東の風5メートル

    1130、「阿武隈」上船。両舷のジブシートウインチを整備する。左舷は回転が重く、右舷は時計回りに回したハンドルを逆に戻したときにラチェットが効かない。ウインチの故障、特にツメの破損は腕の骨折に直結すると聞いたので、早めの修理が肝要とのこと。

    ウインチ整備を面倒に思う心理的要因のひとつが、「部品、特にスプリングを飛ばして海に落としてしまうのでは」という不安だ。今回は船に残しておいた段ボールを利用して囲いを作った。

    ウインチトップのオーリングを外して外殻を抜き取る。あとは内殻の回りにはまっているベアリングホルダを抜いて、ベアリングを外す。外したベアリングとホルダは軽油につけて洗う。ホルダは樹脂製なのでパーツクリーナーやCRCを使わないのが無難。

    外殻のトップと内殻のボトムにツメがセットされている。ツメをスプリングと一緒に抜き取って固まったグリスや汚れを掃除する。なお、このツメを抜き取る作業とスプリングとセットしてはめ込む作業でツメを飛ばしやすいので注意。

    右舷ウインチのトップにあるツメの1つが固着して動かなくなっていた。これが不調の原因か。固着したツメが抜けない。洗浄用の軽油にしばらくつけていたらようやく動き始めた。カクカクと動かしながら少しずつ抜く。ツメとスプリングも軽油で洗う。

    今回は内殻を外さない。ツメをセットする部分やウインチトップに露出している歯車をパーツクリーナーで洗う。洗い終わったベアリングと稼働部のすりあわせ箇所にバイク用のモリブテングリスを薄く塗って組み直す。途中、スプリングを組み込む方向とツメをセットする方向をで迷ったが、分解しないでおいた逆舷のウインチを参照にした(「唐草」船長、アドバイスありがとうございました)。

    右舷を終えて左舷に取りかかる。動きが重かった理由は、ベアリングのグリスが固まりつつあったためだった。軽油で洗って組み上げる。初めてウインチの整備を行ったが、1300から始めて両舷終了が1500。途中、「STARTING OVER」メンバーとエンジンの件で話し合い、「Adelita」船長と伊豆諸島の港事情で情報を交換していたので、もっと短時間でできるだろう。

    整備後のウインチは回転が軽くなって扱いやすくなった。音も軽やか。手間をかけた成果が分かりやすくてうれしいことよのう。

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