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    式根島巡航Take2--潮と濃霧に阻まれる

    7月5日土曜 曇り 南の風 風力1(阿武隈独自基準

     0430起床、0530出港。案の定、出港が遅れた。風弱く波高し。メインセールのみの機帆走で進む。出港したとき、靄がかかっていたが、向かってくる船を回避できるだけの視界が確保されていると判断して航海を続行した。予定航路は伊豆大島西岸を回り込んで南下するコースを選択する。


    霧で剣崎が見えない

     0830、霧が濃くなり視界が狭まる。30分ほどで日が差してきて視界が回復する。午前中はこの繰り返しが続く。霧が濃い状態でも、遊漁船、本船ともに十分回避できる距離で確認できる。とはいえ、常時周囲を見張り、白い霧のなかから“じわり”と染み出してくる本船の黒い影を探し続けなければならない。気の抜けない航海が続いた。


    遊漁船の前方に本船の黒いシルエットが見える

     0930、相模湾の真ん中でそれまで5ノットあった対地速度が3ノットに下がる。スクリューに何か巻き込んだか。試しに反転して進むと対地速度は7ノットを越える。問題はスクリューではなく海流だった。2ノット近くの速さで北上しているようだ。日が差して暑くなってきた。風はほとんどない。海面はトロリとしてフラットだ。1030、服装をそれまでのオイルスキン上下から半袖半ズボンに長袖アンダーの組み合わせに変える。

     1200、速度3ノット、ここまでの平均が3.5ノット。この時点で残航程は23海里。このペースでは日没前に式根島野伏港へ入港するのは無理だ。新島の若郷港もギリギリだろう。前回と同様、伊豆大島西岸で悩むことになった。


    南に進むと3ノット台



    北に進むと7ノット台

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