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    モトラのマフラーを取り替える

     モトラのエンジンが復活した最初のMMF行き走行で、マフラーが折れた。家族から「ネタのために折ったの?」と疑われるぐらい、たて続けてモトラは壊れた。


    折れてしまった純正マフラー


    こんな感じでエキパイ付け根が折れた

     モトラの純正マフラーは欠品で、もはや入手できない。モトラは、大型のメインスタンドを備えており、汎用のマフラーを取り付けるとメインスタンドを収納した状態でエキゾーストパイプと干渉してしまう。そのため、モトラに取り付けられるマフラーの種類は限られる。

    選択肢その1:メインスタンドのステーを切断、もしくは移設、または、メインスタンドを撤去して、汎用のマフラーを取り付ける。

     この場合、同排気量のカブなど、流用できるマフラーの種類は増える。その半面、モトラの特徴的なデザインであるメインスタンドをあきらめることになる。また、ステーを切断すると強度が弱くなるので、これもモトラの特徴である、重量貨物の積載時にメインスタンドの強度が問題になる。

     なお、ステーを移設する場合は、溶接ができる技量と道具をそろえるか、そういう作業に対応できる業者に依頼しなければならない。

    選択肢その2:モトラ純正マフラーのリプロダクト品を調達する。

     種類は少ないものの、リプロダクトマフラーが存在する。現在入手できるのは以下の2種類。

    1.バイクショップ「NEUTRAL」が製作しているモトラ用ノーマルマフラー

    2.個人がYahooオークションに出品している純正と同形のステンレスマフラー

    選択肢3:中古の純正マフラーをオークションで落札する。

     数は少ないものの、モトラのマフラーがオークションに出品される。多くの場合、穴あきか、穴を溶接で埋めた状態で、ごくまれに、見た目にきれいなマフラーが登場する。ただし、そういう上物は、9000円から1万円をはるかに超える価格で落札される。

     このほか、スタイルは純正と異なるが、メインスタンドを装備したまま取り付けられるマフラーが、2種類ほど確認されている。

     私は、個人が製作しているリプロダクトステンレスマフラーを購入した。このマフラーの製作者はモトラやモトコンポなどのリプロダクトパーツを積極的にYahooオークションに出品しており、その種類と品質には定評がある。小は6ボルト対応のバルブセットや燃料バルブのコック(小さいとはいえ、純正に近いリプロ品を自ら起こしている)から、大は、消耗品なのに純正が入手できないドライブスプロケットまで用意されている。


    上が純正マフラー、下がリプロダクトマフラー

     届いたマフラーは、頑丈なつくりで溶接部分も十分な厚みを持っていた。マフラーの脱着作業は簡単で、エキパイ取り付け部の2箇所とマフラーステーの1箇所、そして、マフラーカバーの2箇所のボルトを外すだけで済む。商品の説明では、モトラの個体差や完成時期の違いなどで、キックペダルやブレーキペダルとの干渉が発生する可能性があるとされていたが、私のモトラでは、なにも手を加えずとも干渉は起きなかった。

     30分もかからずに作業が終了して試走する。アイドル時回転は安定。低速走行時のトルク十分。加速も順調。高速走行は時速「やを」キロをマーク、したような気がした。


    交換作業は簡単にできた


    キックペダルと干渉せず


    メインスタンドのステーとも干渉せず

     オークションの開始価格は2万6000円、希望落札価格は3万円と、中古の純正マフラーや、汎用マフラーと比べると高いが、ステンレス製の新品マフラーということで長く使えるし、最大の問題であったメインスタンドと共存できるメリットは大きい。個人製作ということで心配するかもしれない仕上がりや品質についても、自分が入手したマフラーでは何も不安を感じなかった。溶接の盛りやパイプやタイコの質感は、純正より強固に見えたほどだ。

     代替マフラーに苦慮しているモトラユーザーの悩みは、このマフラーでほぼ解決する。唯一の問題は、入手がオークションに限られるため購入できる機会や数が限られているのと、個人に依存しているマフラーなので、これから先もずっと購入できる保証がないということだろう。


    タイコの合わせ目にたっぷりと盛られた溶接。タイコ表面のモールドや細かい形状も純正とそろえている


    エキパイ付け根付近も頑丈で溶接もしっかりしている。仕上がりに不安はない

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