阿武隈 twitter版

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    油壺造船所から回航する

    7月8日 日曜 曇り 南の風8メートル(剣崎灯台観測値)

    0830、自宅出発。1030、MMF着。

     油壺造船所に木曜日から船底塗装作業をお願いしていた。幸い天気に恵まれ作業は予定通り進み、土曜日に船台から下ろせた。きょうはMMFに回航する。MMFから連絡して車で迎えに来てもらう。三崎湾をぐるりと廻り、岩肌がむき出しの小さなトンネルをくぐり、軽トラックがようやく通れる狭い道を通って油壺造船所に着いた。陸路で行ったのは初めてだった。


    海路のほうがたどり着きやすい油壺造船所。船台で作業を行い、作業が済んだ船はブイに係留しておく

     作業が終わった阿武隈がブイにつながれて浮かんでいた。作業中に撮影した船底の画像を後日請求書と一緒にもらうことになっている。風があるので、帆走で戻ろうかと思ったが、艤装するあいだ、忙しいスタッフを待たせるのは気が引けるし、きょうは、夕方自宅で用事があるので早く帰らなければならないのとで、そのまま出港して機走でMMFに帰る。1130、油壺造船所出港、途中三崎港で寄り道して1300、MMF帰港。

     油壺造船所にお願いしたときの費用は自分で作業していたときの3万円増しになる。ペンキを潤沢に使って(自分でするときはケチってシンナーで伸ばしに伸ばしていた)2日分の作業にかかる人件費を考えれば、納得できる価格だ。

     できることならば、自分で船底を塗りたい。

     YBMに係留していたときは自分で塗っていた。土曜の朝に船台に上げてひと塗り、日曜日にふた塗りして夕方に海に下ろす。目がくらくらするほどにシンドイ作業だったが、黙々と貝を落とし黙々とペンキを塗っていくのは嫌いでなかった。2度塗りしたあとペンキが乾くまでのあいだ、日陰で風に吹かれながら冷たいものを飲んで“ぼへー”としているのは気持ちよかった。

     もちろん。「経費節減」という切実な懐事情もある。

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