阿武隈 twitter版

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    大房岬の海戦

    2月15日 曇り時々晴れ。北東の風 風力5(阿武隈独自基準)

    0700起床。前の晩に「日の出前には出港します」といっていたのに、この時間。0745出港。予報では昨夜からの北風が午前中に無風となり、午後から夕方にかけて大西が吹きまくることになっていた。しかし、まだ北寄りの風が力強く残っている。昨夜からのうねりは収まった。

    天気は晴れ。気温は暖かい。もやがかかって大島が見えない。春の海のようだ。

    ジブセイルとフルメインセイルの組み合わせで帆走。クォーターリーで風を受けながらジャイブジャイブでとにかく南下する。


    南下するにつれてサイズが大きくなっていく本船の航路を三本交わし、0950には剣埼灯台を磁方位15度 大房岬を同じく135度に見る。

    そろそろ引き返そうかと思ったが、南の海域に遊漁船が単横陣を組んだように並んでいるのが見えた。そこまで下がってから引き返そう。針路240度。右舷開きのクォーターリーでさらに南下する。 1030に遊漁船のラインまで到達した。MMFから約8海里、168度の海域。

    ここから、クローズホールドでMMFに戻る。タックタックで北上と東進をくりかえす。風は落ちたり上がったり。一時はウサギも跳ねてたが、全体的には風が落ちていく。

    左舷から微速で接近してくるパワーボートあり。デッキに人影があるのでこちらの存在が分かっているだろうと思い、保持船の権利を行使する、が、いつまでたっても回避する気配がない。

    デッキの人影は釣りをしているようだ。ああ、これじゃ周りは見ていないな。しかし、操舵席にも人がいる。エンジンをかけて船足があるのに何をしているのだろう、とモノグラスでのぞいてみると、後甲板にいる釣り人と話し込んでいて、こちらも周囲を見ていない。

    「阿武隈」をベアさせて、パワーボートの船尾を交わす。大砲積んでいたら縦射して撃沈しちゃうぞ、と思いつつ砲撃、ではなくて口撃。

    「見張りぐらいしろぉぉぉ、ぼけーっ」

     おおっと、最後の言葉は余計だった。でも、

    「うるせー、ばっかやろー、とっとと行ってしまえー」

    と敵も返してきたので、お互いさまだ。戦闘旗を掲げて接舷して斬り込み隊を投入したろかっ、と妄想しながら、激しく 口戦 しつつ戦場を離脱する(こんなことを面白がっている「阿武隈」は、「海の仲間はみな素晴らしい」と信じているたくさんのヨット乗りから思いっきり非難されるに違いない)。

    1330MMF帰港。同時に風がやんで風車が止まった。片付ける前に、スパゲティーをゆでてレトルトのハヤシソースであえて食べる。それでも足らずに切り餅4つを湯煎して食べる。腹がふくれたら寝てしまった。

    1430復活して解装開始。1530解装終了。1600下船。宮川町からバスにのって帰る。

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