阿武隈 twitter版

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    モトラの中古エンジンを物色する

     だいぶ前の話になるが、抱きつきを起こしたモトラのエンジン修理について、お盆休み前にホンダウイングと相談した。そのとき、ガスケット、ピストンリングはショップで調達してもらい、ホンダで欠品となっているピストンとシリンダーはこちらで準備することになった。

     モトラのエンジンはカブファミリーなので、モンキーあたりからいくらでも流用できそうに考えていたが、どうも、そういうわけにはいかないとショップのスタッフは言っていた。Webでいろいろ調べて見たが、実際にモンキーのピストンをモトラに流用したというケーススタディが出てこない。ボアアップキットの適合を見る限り、12ボルト4.5psのモンキーRと共有できそうな感じだが、両者のピストンを画像で比較してみると、横長のモトラピストンに対して、モンキーRのピストンは、ほぼ正方の断面を持つように思えた。

     そういうわけで、オークションで純正のモトラエンジンを入手して、そこからピストンとシリンダーを取り出すことにする。オークションにはモトラのエンジン単体がいくつか出品されているが、上は4万円半ばから下は1万円半ばと幅がある。どれも「実働エンジン」となっているが、始動したあとアイドリングは安定しているのか、高回転は問題ないのか、ギアチェンジはスムーズなのかの説明がない。抱きついたエンジンでも始動するのは自分のモトラで分かっている。試しに、出品している業者に、ピストンとシリンダーは無傷なのか、過去に抱き付き歴があるのか聞いて見たところ「そこまで確認してない」という回答だった。

     こちらとしては、始動しなくても、アイドルが安定していなくても、クラッチがおかしくても、ピストンとシリンダーさえまともならそれでいいのだが、そういうことを確認して教えてくれる業者はいなかった。

     そういうわけで、最も安い2万円に設定されているいくつかのエンジンから「一番キレイにみえる」ものを落札することにした。


    2万円で落札したモトラのエンジンがやってきた。腰上げの解体整備は簡単な部類に入るとバイク整備の経験者はいうが、「初めてのバイクがモトラ」の私には触れてはならない聖域に等しい

    疲労困憊で港にもいけず。

     9月最後の週末は港にいけなかった。10月の3連休に伊豆諸島方面の巡航を計画していたので、デッキのFRP作業や食糧の調達などやらなければならないことがたくさんあったが、肉体疲労に負けた。

     続く週の水曜日には代休をとったが、そのときも“静養”で終わった。ギリギリ3連休の初日に修理と食糧の搭載作業を行い日曜月曜と航海に出ようかとも考えたが、初日に疲労で動けず断念。そのまま、3連休は家で過ごすことになった。

     航海準備をあたふたと進めてあわただしく出航しても、ろくなことにならないので、これでよかったと思おう。

    船で仕事を片付ける

    9月23日 日曜 晴れ

     この3連休を狙っていたように仕事が入った。どうせやらねばならぬなら、船で仕事をしよう。土曜日のうちに、必要な測定を済ませ、その結果をノートPCに移して船に持ち込んだ。1200、上船。船に乗る前に、まるよし食堂でラーメンを食べる。きょうは麺、スープ、ともに按配がよかった。

     往復4時間も無駄な時間をかけるぐらいなら、機材や環境が整っている家で仕事をすればいいというのは、合理的な考えだが、船に行くと出港せずともストレスが抑えられて、次の日から細かいことに腹を立てることなく暮らすことができる。それにもまして、船という非日常な場所で日常の雑事を片付けるという行為そのものが、もうそれだけで、なにかしら面白いイベントになってしまう。

     過去に何度か巡航中に仕事を持ち込んだことがあった。そうすることで、長期の休みが取れる。土日と休んで月曜に仕事、そして火曜日に有給をとって水曜日の明け方に帰港してそのまま出社すれば、航海に使える日程としては5連休に相当する。これなら東京湾にヨットを係留する「勤め人」でも伊豆諸島を巡航できる。伊豆諸島なら、新島と式根島で来島者が自由にPCを使える場所を用意している。ヨットで旅する面白さは自由人だけのものではない。

     上船して1時間ばかり昼寝をしてしまったりと、それほど熱心に仕事をしたわけではないが、なんとか、一本片付けることができた。いったん仕事に取り掛かると、TVもないしネットもつながらないしと、横道にそれることがなかったので、意外と効率よく仕事が進んだ。

     1700、下船。歩いて20分でバス停に着き、バスが来るまで30分待ち、渋滞の中、30分かかって三崎口に着いた。