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    超微風でストームを揚げた

    12月27日 日曜 晴れ 北東の風 風力4
    1200、「阿武隈」上船。機関室のビルジをチェックすると、前回下船時より増えていた。量は5リットルほど。少なくない。漏水箇所は前回同様、冷却水ポンプ軸ハウジングの水抜き孔だ。ゴムシートで作った導水路の場所が悪かったようだ。
    風は北東でほどよい、と思ったら強風波浪注意報が発令されているという。これは意外。確かに艤装中に風を切る音が港を覆っていた。
    1240、出港。北東の風のおかげで海面はフラット。セイルはジブと1ポイントリーフメインの組み合わせを選ぶ。1250、帆走開始。本船航路の北側を西に向かう。風がどんどん落ちてきた。メインセイルのリーフを解除する。さらに風が落ちる。東に向かってクローズホールドにとっても進まない。
    おっ、これは先週「Barbarian」のメンバーから聞いた「超微風におけるストームジブの効果」を試すチャンスじゃないか。クローズホールドで走りながらヘッドセイルをストームジブに変える。その効果は……、うーん、特に目立って「スルスルスルー」と加速する感じはなかったが、それでも行き足は維持できた。しかし、対水的には前進しているはずなのにGPSの示す針路は西に後進している。潮に流されているらしい。1430、帆走をあきらめてエンジンを始動する。機帆走でMMFに1530、帰港する。
    「阿武隈」で初めてストームジブを揚げた。超微風で海面がフラットな状態でもハンクス仕様のヘッドセイルを交換するのに難儀した。ストームジブに交換する状況というのは、海況がかなり厳しいときになる。練習を重ねておくべき。
    解装し、ビルジ受けの導水路の位置を調整して、1630、下船。ハーバーマスターに車でバス停まで送っていただく。おかげで坂道を登らずに済みました。ありがとうございます。2009年はきょうが最後です。いろいろとお世話になりました。2010年もよろしくお願いします、と暮れの挨拶をするべきところを忘れてしまった。

    機関室にビルジあり

    12月20日 日曜 快晴 南西の風15メートル(剱埼灯台観測値)

    1030、三崎口到着。バスで見た三浦半島西海域は白波多数。1100、MMF到着。管理棟で「Barbarian」のメンバーと肩ふり。ストームジブの効果を質問すると、きょうの風でもストームジブをあげれば安定して鼻唄歌いながら走れるとのこと。でも、揚げるまでが大変だから、一人で出ないほうがいいとクギを刺される。

    超微風のときは、大きなヘッドセイルの代わりにストームジブをあげると、するするするー、と走り出すという。ちょっとでも風を感じたら、すぐにジェネカーかジェノアにチェンジするのが肝要。これは面白い話だ。今度試してみよう。

    1130、「阿武隈」上船。機関室を見るとビルジがたまっている。きれいな海水だ。グランドパッキンから漏水か?しかし、シャフト部分の床面は完全に乾いていて塩の跡すらない。ビルジを汲み上げて、エンジンを回す。冷却水ポンプの回転軸カバーに空いた水抜き孔から漏水しているのを発見した。1GMでよく聞くトラブルだ。この解決はポンプ軸のシールドを交換すればいいという。そのシールドを交換するには以前なめてしまったボルトを外さなければならない。おおぉ、困った。

    とりあえず、ペットボトルとゴムシートを組み合わせてビルジ受けを作成した。エンジンを回してテストする。エンジンを高速運転させると漏水が止まる。エンジンを低速回転にすると漏水が始まり、エンジンを止めたあともしばらく続く。急造のビルジ受けはエンジンの振動を吸収して壊れることなくビルジを貯めてくれた。当面は、これでしのぐか。

    エンジンにけりがついたところで、先週忘れてしまった両色灯に取りかかる。以前、テスターで配線の導通を調べたら問題なかった。腐食したコードのせいだと思っていたのに原因が分からなくなった。きょうは、ソケットの端子部分をやすりで削ってみた。地金の色が出てきたところで電球を取り付けると点灯した。結局接触不良だった。ずいぶんと遠回りをしてしまったなあ。

    天気は快晴だが風が冷たく、そして強い。キャビンを閉め、ストーブを焚いて昼寝。しかし、ストーブのガスが切れてしまった。きょうはここまで。1630、下船。最後に機関室をのぞいたら、またビルジが溜まっていた。げげ、どこから漏れているんだろう。エンジン本体か船体か。原因つかめず。次に持ち越し。

    エンジン整備はこのへんで

    12月13日 日曜 曇り 北東の風

    1230、「阿武隈」上船。いい風が吹いているけど、エンジン整備の続きをする。エンジンジングが固着して外れなくなったカバープレートをあきらめて、土曜日にYBMのコアタイムで「奇跡的」に調達できたカバープレートに交換する(通常ならば在庫として置いておくようなパーツでないとのこと。何であるのか分からないとは、コアタイムスタッフの言葉)。

    エンジンジングの交換でオルタネータを外したので、Vベルトも交換する。ベルトのテンションを調整、といっても、最も張った状態でオルタネータを固定する。ボルトの詰め付けは裏側(船尾側)で行うこと。

     続いてオイル交換。ああ、ポンプの排出側チューブがないっ。ペットボトルを抱えてポンプ本体に密着させる。ポンプで古いオイルを吸い出して新しいオイルを500ミリリットルずついれる。おおおっっと。オイルフィルタを交換するんだったー。入れたオイルを吸い出す。さーて、オイルフィルタを外すかな。のあー、パイプレンチで外れないぃぃ。当然ながら手回しもダメ。ええぃ、もういい。オイルを注入。ギアボックスのオイルも交換する。ギアボックスはエンジンを載せ換えてから初めて交換したんじゃないかな。

    エンジン整備に3週間かかったが、結局のところ、できたのはバッテリーターミナルの交換と、エンジンジングの交換、エンジンオイルとギアボックスオイルの交換、Vベルトの交換にとどまった。

    1630、下船。来週は海に出たいな。いかーん、両色灯直すの忘れていた。

    エンジン整備は続く

    12月6日 日曜 快晴 南西の風弱く

    1200、「阿武隈」上船。先週、原因が判明したバッテリーターミナルを新品に交換する。エンジン始動に問題なし。南西の風が緩やかに吹いていて、出港したくなったが、これからセイルをセットして帆走するには冬の夕暮れは早い。エンジン整備を続ける。

    Vベルトとエンジンジングを取り替えるため、オルタネータを外す。先週、KAZIシープラザで、30インチタイプのVベルトを調達できた。KAZI シープラザでは29、30、31インチの3タイプを用意している。どれもヤンマーの純正品とのこと。その新しいVベルトと外したVベルトを比較したら、長さも太さも変わらない。ただ、古いVベルトは耐久性が衰えているかもしれないので、ここは交換しておこう。

    エンジンジングのカバープレートを固定するボルトをゆるめ、外す前に、ジングを固定しているナットもゆるめておく。カバープレートを外してジング固定のナットを外す。ジングは2分の1程度まで溶けていた。ペンチでつまむとグズグズと崩れる。

    ジングをカバープレートから外そうとしたら、固着して動かない。ハンマーで叩いても、カバープレートの表裏を逆にしてエンジンに固定してペンチで回してもダメ。これは困った。カバープレートごと交換か。KAZIシー プラザに持ち込んで相談してみよう。あ、ついでにオートパイロットの修理もお願いしよう。くわー、来週もメンテナンスかー。

    このあと、燃料フィルタエレメントを交換しようとしたが、こちらもエレメントカバーが外れず断念した。

    結局、あとはインペラを取り替えて、この日の作業は終了。1630、下船。夕焼けがきれいだった。

    エンジン復活

    11月29日 日曜 曇り 北東の風10米(剱埼灯台観測値)

    土曜日にKAZIシープラザで、エンジンパーツを調達してMMFに発送してもらう。午後の買い物だったが、日曜着で発送してもらえた。

    日曜日は1130にMMF到着。ハーバーマスターから荷物を受けとる。1200、「阿武隈」上船。

    テスターでバッテリー電圧とエンジン各部配線の導通をチェックする。電圧も導通も問題なし。セルモーターがきゅるんと回って沈黙するのは先週と同じ。バッテリーと配線に問題ということは、セルモーターがダメになったか。

    テスターがあるので、両色灯の導通も確認する。電球よし。電球ソケット側端子導通なし。接続端子で繋がっている配線をはずす。バッテリーから船体を通ってパルピット下まで来ている配線の導通はよし。パルピットから両色灯につながる配線も導通よし。あれ。ここから両色灯までの配線に問題があると思っていたのに違うようだ。原因はなんだ。

    ここまできたところで、「Yeehaw!」を訪ねて、メンバーが購入したBlackBerry Bold をGPSプロッターとして使う方法を探る。私のX02HTはWindowsMobile対応の航海ソフト「Pathaway」を使っているが、BlackBerryはどうなんだろう。ユーザーが多いのでオンラインでGPSプロッターソフトが(航海用でないにしろ)入手できるはず。

    「Yeehaw!」のメンバーに電機のエキスパートがいる。その方に「阿武隈」の症状を診断していただく。症状を伝えると、やはりバッテリーに問題があるのではとの診断。Yeehaw!からバッテリーを持ちこんで端子にケーブルを直付けしたところ、エンジンが起動した。しかし「阿武隈」のバッテリーも電圧に問題ない。そこでターミナル金具をはずして、ケーブルを直付けすると、なんとエンジンが始動した。「Yeehaw!」のメンバーによると、バッテリーターミナルの金具が汚れて、十分な電流が流れなかったためではないかとのこと。

    1600、もう暗くなってきた。船内は暗くて作業が続けられない。1630、下船する。続きは来週、といきたいが、大阪に抑留される予感。

    またエンジン始動せず

    11月21日 土曜 快晴 北東の風2メートル(剱埼灯台観測値)

    この週末は、土曜日の午前中にいい風が吹くという。その風で帆走すべく金曜日は(比較的)早く寝た。おかげで、(個人的には)奇跡的に6時ごろ目を覚ます、が、二度寝した。なんてこったい。

    0830出発、1100過ぎにMMF到着。風がほとんどない。あああ、間に合わなかった。管理棟でハーバーマスターと中村造船所の兄さん、「SnowLight」船長と雑談。

    先日乗り上げたキールの件で相談。デッドスローでヌルリと暗岩に乗り上げた状況を説明する。ソレイユルボンでキール付け根の状態を正しく調べるには、厚く積層されたFRPをかなりはがさないといけないらしい。そのため費用がかなりかかる。現状ではすぐに用意できない。

    とりあえず、船内から見てキールボルト周辺に漏水、ヒビなどの異常がないので、年が明けてから上架して外観を目視でチェックすることにする。

    どうせ上架するならばと、動作しないスルハルバルブの件も相談。ヘッドの2カ所、ギャレー、エンジン冷却水の修理見積もりを作成してもらうことに。用意できる予算に応じて修理する箇所を決める。

    1200、ようやく上船。北東の風が上がってきた。艤装して出港の準備。ヘッドセイルはジェノアを選ぶ。艤装が終わってエンジンをかけようとしたら、セルモーターがきゅるん、と回っただけで動かなくなった。アラームは鳴るので、バッテリーは生きている。デコンプにしても状況は変わらず。そのうち、アラームもならなくなってしまった。

    バッテリーの供給電力が弱くて回せないのか、エンジン内部に問題があって回らないのか。テスターを忘れてきてしまい、電気系統の把握ができない。エンジンは、デコンプにして手でVベルトを引くと特に問題なく回る。バッテリーとセルモーターを繋いでいる太いコードが問題か? 

    次回はエンジンの整備に時間をかけよう。エンジンジングとVベルト、インペラ、エンジンオイルも交換すること。テスターと電池も忘れずに。エンジンオイルとVベルトを調達しておくこと。Vベルトサイズは29インチでよし。時間があれば、購入したままにしている水深計も取り付けたい。

    1630、下船。中村造船所の弟さんが見積書を持ってきてくれた。ありがとうございます。よく検討させていただきます。連休中、船に泊まる船長たちへ挨拶をしてMMFをあとにする。

    大西が吹いて港で過ごす

    11月15日 日曜 晴れ 南西の風18メートル(剱埼灯台観測値)

    0930自宅出発。「Princess Bay II」の船長がTwitterで昨晩から随時配信していたMMFのLWR(Local Weather Report)によると、南西の風がかなり強いらしい。ほかにも、三浦半島西岸で予定されていたレースが中止になっているようだ。これは出港できないか。

    三崎口からバスにのって引橋辺りから西の海を見ると白波がいたるところで跳ねている。セイリングクルーザーは1隻もいない。1130、MMF到着。ハーバーマスターと雑談。剱埼灯台観測値は15メートルを超えた。きょうは港ですごそう。

    「阿武隈」に上船して 昼寝 に励む。2時間ほど駄眠を堪能してから、ブームバングのブロックを交換する。

    これまでは、マスト側ブロックに用意されたクサビ状の切れ目にシートを挟み込んで固定するタイプだったが、これていったん固定するとリリースできなくなったり、意図しないときにリリースされたりとなにかと不便だった。ここを、大分前に交換してから予備として残していた古いカム付メインシートブロックに交換した。

    ついに点かなくなった両色灯をチェックする。いかん、テスターを忘れた。目視でできるところまでやろう。電球よし。コードを覆っていたビニールテープをはがして配線をチェック。おっと断線だ。しかし、被服をはいで芯線を出すが黒ずんでいる。こりゃだめか。繋ぎ合わせても両色灯は点灯しなかった。テスターで調べていないので確実なところは言えないが、コードは交換したほうがいいかもしれない。

    1500、キャビンで茶を飲んで「ぼへっ」と過ごす。本を読むつもりだったが、風の音に聞き入ってしまう。

    1700、明日は船検という「Donie」の船長を残して下船。風は強かったが気持ちのいい1日だったな。

    予想以上に風が残った

    11月8日 日曜 晴れ 北東の風 風力3から4

    1000自宅出発。予想では午前まではいい風が吹いて、昼過ぎからぱたりと止んでしまうはずだ。ぐあー。もっと早く出るはずだったのに。

    1145、MMF到着。管理棟でPB保険の保険証を受け取る。ううぅ、もう風が弱い。風車ものったりと回っている。出るかでないか。「船底を磨くだけでも出たほうがいいよ」というハーバーマスターのアドバイスで出港を決意。1215阿武隈上船。ヘッドセイルはジェノアを選択。振り返れば、出港するのは1カ月ぶりだ。

    1300、出港。港を出ると風がそよそよと背後から吹いてくる。ええぃ、向きを変えずにそのままメインセイルを上げてしまえ。あ、上がった。ついでにヘッドセイルも上げてしまえ。あ、上がった。弱い風を左舷開きのクオーターリーで受けて、のったりと進む。定置網のブイを交わして東京湾に向かう。風はアビームになって船足が伸びる。来る途中で買った握り飯をペットボトルの茶で流し込む。

    剣埼灯台を交わすと北東の風が上がってきた。ジブシートがクククッときしみ、阿武隈がぐぐんと傾いて船体をかき分ける波の音が大きくなった。3ノットだった速度が4ノットに、そして、5ノットまで上がる。予想に反して快適な帆走となった。

    Twitterで航海記録を入力する。X02HTでPockeTwitQuickPostを起動し、風向風力、針路対地速度、天候をテキストで入力、GPSデータを添付して投稿する。撮影画像も添付したいが、X02HTの防水パックの背面が透明でないので不可能。投稿したツィートを見ればそのときの位置をGoogleMapで確認できるので、陸で待つ家族も安心できるかなと。ただ、やっぱり入力にある程度の時間がかかる。慣れていないせいかもしれないが、定型文を入れる機能がPockeTwitにあればなあ。

    1430、本船航路と交差する前に反転。右舷開きのアビームで風を受ける。風はさらに募り、6ノットに達する。海面はフラットで実に快適。すでに高度を下げた太陽の光を受けて左舷の海面はきらきらと輝いている。仰ぐと巻き雲が空高くたなびいている。

    セイルが橙色に染まる時分にMMF前に達する。もう少し帆走したい気持ちもあるが、帰港準備にはいる。ヘッドセイルを降ろしてメインセイルだけで帆走しながらフェンダーと係留索をセットする。エンジンをかけてメインセイルを降ろして1600、帰港。解装して1700下船。偶然にもSnowLightの船長と駐車場で会う。またまた、憧れのジムニーで駅まで送っていただいた。いつもいつも、本当にありがとうございます。


    この日の帆走を3分程度の動画に編集してみた。Windows XP標準のツールとフリーウェアソフトだけで、これぐらいのことはできるんだなあ

    YBMでVベルトを探して月に驚く

    11月3日 祝日 晴れ

    磯子で陸の用事を済ませる。予定外の空き時間ができたので近場のYBMに行く。

    品薄と言われているVHFの在庫を児島とコアタイムで確認する。どちらも在庫あり。児島ではメンバー割引が使えない。コアタイムでは10%引きというがYBMメンバー限定なのか確認するのを忘れた。

    「阿武隈」で予備がない1GMのVベルトをコアタイムで探す。「阿武隈」のVベルト型番はREMF−1305でこれは30インチサイズ。ところがパーツリストでは29インチサイズ、「もしくは」31インチサイズが指定されている。29インチにするか31インチにするかは「実船で確認して決めること」とされている。

    いやー、知らなかった。オルタネータの位置はアジャストできるけど、念のため、調整余地がどれだけあるか確認してから調達することにする。

    コアタイムを出たら、海面から丸い月が「ぬ」と出ていた。のあー、でっかい。



    YBMで撮影したH.264動画をMovie Makerで編集。16:9の画像が4:3で出力されて月が楕円になっちゃった。XPのMovie Makerが対応しないのはやむを得ないとして、Xacti付属の編集ソフトがクリップした動画を最大640×480ドットで出力するというのはちょっとちょっと

    南西の暴風でキャビンに籠る

    11月1日 日曜 晴れ 南西の風18メートル(剱埼灯台観測値)

    1130に自宅出発。非常識的に遅い時間だけど、船に行かないよりマシ。船でお茶を一杯飲むだけでも、次の週の精神状態はすこぶるよろしい。

    1330MMF到着。ハーバーマスターと雑談。学生時代は漕艇のコックスで国体に出場したそうだ。知らなかったー。

    帰宅する船長たちを「なにっ、これから?」と驚かせつつ、1400「阿武隈」上船。両色灯の配線を直したいが、この風では甲板作業ができない。なにをするわけでもなく、来る途中で買ってきたおにぎりを食べながらキャビンでごろごろと過ごす。風がマストを切る悲鳴で港が満たされる。先々週に漂流するテンダーを桟橋に固定したロープを回収する。

    1700、下船。連休中は船に泊まるという「OFF」の船長を残してMMFを去る。ブームバンクのブロックを交換したり差し板をペンキで塗ったりと、やっておきたいことは多々あるが、3日は陸の用事で「阿武隈」に来ない。


    キャビンでバッハを聴く。ギターにアレンジした無伴奏チェロ組曲と港を吹き渡る風の音が交差する(DMX-CA9で撮影したHD動画をYoutubeにテストアップロード)

    豪雨強風なのに船検

    10月26日 月曜 雨 北の風10メートル(剱埼灯台観測値)

    夜半過ぎから風が上がってきた。空気を切り裂く音がしてしばらくすると唸るような音とともに風が「阿武隈」をぐわんと揺さぶる。

    0500に目を覚ます。雨が甲板を勢いよく叩いている。これではキャビンから出られない。レトルトカレーとパックご飯で朝食。午前中はキャビンから出られず。薄暗くて本を読むのも辛い。X02HTで音楽を聴き、YouTubeの動画を見て過ごす。防滴タイプのBluetoothスピーカーは便利。「阿武隈」では航海中に音楽を聞かないが、デッキにおいて、電脳ナビゲーションのアラームを鳴らすのにも使えそうだ。

    クォーターバースに、ライフジャケット定員分、紅炎、吊り下げ式の全周灯と紅灯×2、黒球×3、黒円錐、消火バケツを並べる(救命浮環も並べておけばよかった)。脈絡なく思い立って、ロッカーの整理を始めてしまう。案の定、収拾がつかなくなった。古くて使えないロープ、ショックコード、デッキシューズを処分する。

    収拾つかない「阿武隈」にJCIの検査官がやってきた。備品と船検証、検査記録をチェック。それから救命胴着保管場所ステッカーと着用説明ステッカーの船内表示も確認する。船検証と検査手帳はお持ち帰りで週半ばに郵送するとのこと。着払いで500円程度。

    プロパンガスの使用について質問を受ける。大分前にカセットガスに切り替えたと説明する。プロパンガス使用船は、ガスボンベからコンロまでの配管で漏れがないかチェックする必要ありとのこと。実際にはその場で検査するのではなく、取り扱い業者による検査を行ったことを証明する書類(もしくは検査記録紙など)の提出が求められるとのこと。事前に説明がないと対応できないのではないかな? 申込用紙についていた説明にはなかったはずだ。

    1430、検査終了。検査官を見送るついでに管理棟に届いていた6本のフェンダーをピックアップして「阿武隈」にぶら下げる。収拾のつかないロッカーをなんとか整理する。スピンシート/アフターガイ、フォアガイをばらす。フォアガイはリーフ用ロープに転用する。

    1630、小降りになったタイミングでMMFを脱出する。栄町からバスに乗って三崎口へ。いかーん、脱出するのに気をとられて、台風20号対策を忘れたぁー。

    船検対応で港入り

    10月25日 日曜 曇り 北東の風

    1430、自宅出発。月曜日に予定している船検対応のため「阿武隈」に泊まる。三浦海岸で降りるつもりが寝過ごして三崎口まで行ってしまう。幸い、日曜夕方の三崎港方面はバスも道も空いていた。

    1630、「阿武隈」上船。明るいうちについて両舷灯の配線をチェックしようと思っていたが、すでに暗い。管理棟でハーバーマスターに保険の申込書を渡す。それから、月曜午前に荷物が届くことも伝える。

    午前中の雨はすでにやみ、風波ともに穏やか。ただ風が冷たい。キャビンも寒くてストーブを焚いた。レトルトのシチューとパックのご飯で夕食。

    忙しかった先週の疲れのせいか、何をすることもなく、2030には寝てしまった。タオルケットと毛布でも寒くない。夜半過ぎ、唸るような風の音を夢うつつに聞く。

    第1バッテリーを交換する

    10月18日 晴れ 南の風弱く、のち6メートル(剱埼灯台観測値)

    1050、三浦海岸駅到着。宮川へ行くバスは出たばかりだ。海辺のマックで時間を調整して1150のバスに乗る。宮川町まで満席。久しぶりにまるよしで昼食をとる。

    1300、「阿武隈」上船。第1バッテリーを交換する。狭いスペースで太いコードを取り回すのに苦労する。第1バッテリー取り付け終了後、エンジン始動。問題ない。

    作業中、いっしょにダメになったと思っていた第2バッテリーの端子をペンチで誤ってショートさせたら火花が散った。管理棟に持ち込んでチェックしたら充電状態だった。ん? 先週、エンジンを始動できなかったのは第2バッテリーを接続していたときだ。配線がダメになったか。

    船に戻って、第2バッテリーを第1バッテリー系統のコードに接続する。エンジン始動問題なし。第1バッテリーを第2バッテリー系統のコードに接続してエンジンを始動する。お、問題ない。配線も大丈夫か。最後に第2バッテリーを第2バッテリー系統のコードに接続してエンジン始動。おおお、動いた。

    ここまでの作業では、デコンプ状態でエンジンを始動していた。試しに第1バッテリーを接続して圧縮を有効にしたままエンジンを始動する。「きゅりゅん」と回りかけてエンジンが沈黙。先週の症状が再現した。すぐに始動を試みてもダメ。5分ほど時間をおくとエンジンが始動する。供給電流が足りないのだろうか。とりあえず、エンジン始動はデコンプで行うこと。

    14時すぎから南風が上がってきた。一時は「10メートル超えてんじゃね」と思うほどだったが、剱埼灯台の観測値は6メートル程度だった。感覚が鈍ったか。

    前甲板で沈む夕日を眺める。マストとシュラウドの根元から、何かが流れでたような染みが甲板にあった。なんだろう。気になる。

    1700、下船。栄町まで歩いて三崎口までバスで行く。渋滞していなくてよかった。

    バッテリーアウト

    10月11日 日曜 晴れ 南の風1メートル(剣埼灯台観測値)

    1040、三浦海岸駅からバスに乗る。バス停は長蛇の列で乗りきれない人が多数。いつもは三浦霊園でほとんどが降り、松輪海岸を過ぎると乗客は2〜3人しかいなくなるのに、最近は宮川町まで満席で驚く。

    1130、阿武隈上船。A桟橋の東端に沈んで漂流しているテンダーあり。ボートフックで引き寄せて、穴の空いている船底からロープを回して桟橋に固定する。錆び付いた正体不明のガスボンベもあり。こちらはハーバーマスターがロープで固定していた。月曜日に東部漁協が処分するとのこと。

    台風に備えて下ろしていたブームとブームキッカーを元に戻す。天気図も予報も風が吹くことを示していたが、「そよ」ぐらいしかない。どうしようか。とりあえずエンジンを回そうとしたら、「キュリュン」といったきり力尽きて回らなくなった。のあー、バッテリーが2つとも上がってしまったか。清水を補充して管理棟で充電してもダメ。交換しないとダメか。

    台風18号で波を浴びて固まったブームバンクとメインシートをブロックごと水洗いする。ギャレーでスパゲティーをゆでて鶏肉缶と鮭缶をおかずに昼食。食べたらいつものように昼寝。キャビンは、暑くもなく寒くもなく。

    1700、下船。1730のバスが30分待っても来ない。ええぃ、栄町まで歩こうか。でも、三崎東岡からギュウギュウのバスで渋滞で動かない道路を三崎口まで乗っていくことになりそうだ。どうしようか。あ、きた。遅れた理由は説明なし。時刻表に会わせて時間調整する必要がないので、飛ばす飛ばす。宮川町から菊名まで15分で到達。しかしその先は渋滞で動けず。琴音手前でこの記録を書いている。

    最後の最後で乗り上げた

    10月4日 日曜 晴れ 南の風、風力1(阿武隈独自基準)

    0930、自宅出発。1030、三浦海岸駅着。バスが出るまで少し時間がある。京急ストアで鶏モモ肉のブロックと見切り品のブドウパンを買う。1130、「阿武隈」上船。メインセイルだけセットして1200出港する。

    機帆走で三浦半島西岸を北上しつつ、江ノ島を目指す。恥ずかしながら、「阿武隈」は小網代の赤白ブイから北に行ったことがない。江ノ島を海から見たこともなければ。葉山、逗子、佐島も沖合いから見たことがない。城ヶ島や南西ブイのあたりから北を眺めたときに、2つに割れた岩のように見えるのはたぶん江ノ島、と思いながら自分の目で見たことがなかった。きょうはそれを自分の目で確かめて「スッキリ」したい。

     城ヶ島から針路330度で北上する。参考図が三浦半島西岸が秋谷海岸で分かれているので、城ヶ島から江ノ島をダイレクトで狙う航海では使いにくい。

     MMFから30分ほどで諸磯湾入り口の白灯台を右正横に見る。沖合いに出ているおかげで周りに「動いている」船はいない。海面がフラットなので、ここで鶏肉を焼いてしまおう。

    最初、コンロを甲板に出して調理しようとしたが全然加熱できず。ギャレーにコンロを戻し、甲板とギャレーを行き来しつつ塩をふっただけの鶏肉を焼く。ブロック肉だったので、中まで火が通らない。飲みかけのほうじ茶を注いでゆでる。調理開始から10分ほどで完成した。投入したほうじ茶は鶏肉の味に影響せず。

    1400、逗子マリーナのマンション群を右正横に見る。2つに割れた岩のように見えていたのは、やっぱり江ノ島だった。
    スッキリしたところで反転する。三浦半島西岸にある「顕著な陸標」を確認しながら南下する。久里浜発電所の三本煙突も見えるんだ。ほー。

     1530、三崎港港内でセイルダウン。城ヶ島大橋の西海域、航路の真ん中でウェークボードに興じるパワーボートあり。城ヶ島大橋をくぐって「みさき第2ブイ」の近くで係船索とフェンダーをセットする。あとはMMFに帰港するだけだ。

    パワーボートが東から入港してきた。ブイの外側(南側)に避けて航路を開ける。デッドスローで、パワーボートが通りすぎるのを待つ、と、ドッシンという音とともに、ゴリゴリゴリという感触が甲板から尻に伝わり、船体がグッと浮き上がったと思ったらわずかに傾いた。いかーーん、航路外の岩礁に乗り上げた。機関中立、後進微速、すぐに機関中立。デッドスローだったのが幸いした。

    「阿武隈」は停止した。船体が浮いたように感じて傾いたということはキールで立っている状態か。金属異音はしなかったのでリグとスクリューは無事だろうか。

    後進微速、異音なし。そのまま回転数をあげる。「阿武隈」が動き出した、おお、助かった、と思ったとたん、また、ゴリゴリという感触とともに船体が浮き上がった。ちょうどそのとき、すぐ脇を通りすぎていったパワーボートの引き波が阿武隈に到達した。とたんに波に翻弄された「阿武隈」は、右舷にぐぐぅーと傾斜していった。やっばいぃぃぃー。「阿武隈」は、どうにか持ちこたえて、左舷にちょっと傾いた状態で停止した。

    船内に浸水の兆しはない。キールボルトの周りは亀裂も漏水もボルトの緩みもない。速度がほとんど出ていなかったのが幸いした。

     さっきは後進して引っ掛かったので、今度は前進してみる。ダメージを与えないように微速前進。ごりっ、という感触とともに「阿武隈」が動いた。取りかじ一杯で「阿武隈」が回頭する。舵中央でそのまま前進微速。そろそろと「阿武隈」が進む。よかったー。離礁できた。キールボルトからの漏水はなし。なんとか大丈夫か。

     1610、MMF帰港。解装して来週接近する台風18号に備えて荒天準備をする。ブームを下ろしてメインシートで固定する。ブームキッカーは、ブームバンクで固定した。

    1710、下船。SnowLightの船長に三崎口まで送っていただく。ありがとうございました。京急の右窓に十六夜の月を眺めながら横浜に帰る。

    中秋の海を帆走する。

    9月27日 日曜 晴れのち曇り 北北東の風 風力4(阿武隈独自基準)

    1030、MMF到着。テレビに出演していたハーバーマスターを冷やかそうと思ったら休みとのこと。バーバリアンが、新しいマストを作っていた。これまで蓄積した戦訓を反映して、ハリヤードを引きやすい場所に穴を開けているので、以前のマストより使いやすくなるとのこと。自作できるメンバーの強みだ。

     1030、「阿武隈」上船。のぉぉぉ、ケイフンでいっぱいだ。メインセイルをセットし、ヘッドセールにジブを選んで、1100、出港する。風は北北東でMMF前の海域はフラット。すぐさまセイルをあげて帆走を始める。クォーターリーで南下と西進を繰り返す。1か月ぶりの帆走だ。右肩に違和感はない。風予報で風が強まると思い、カッパを着たが、空は晴れて追い風の甲板は風も弱く、暑くて汗をたっぷりと流す。

    昼時になって空腹を覚える。海面はフラットだし、ほかに船もいないことだし、船で自炊するか。城ヶ島灯台の南方沖でヒーブツーして「阿武隈」を流しながら、ギャレーでカレーを作る。食べたら後片付けしてしばし昼寝。1300、復航。

    戻りはクローズホールドで北上と東進を繰り返す。風が募って、カッパを着ていても涼しい。雲も出てきて日がかげる。1時間ぐらいで戻れると思ったら、タックタックで時間がすぎる。1500にはMMFを出立しなければならなかったので焦る。

    1510、ようやく帰港。慌ただしく船を片付け、1530、下船。栄町からバスに乗って三崎口に向かった。

    いい風なのにキャビンで仕事

    9月21日 祝日 晴れ 南の風5メートル。

    きょうは、わがままをいって船で仕事をする。1030、自宅出発。京急がポイント故障で遅延。宮川町を通るバスを逃す。海辺のマックで食事しながら仕事開始。1時間ほど時間を潰してバスに乗る。

    1330、阿武隈上船。いい南の風が吹いている。海を見るとほとんどうねっていない。出港するセイリングクルーザーが見える。うううううっ、海に出たいっ。が、がまんしてキャビンで仕事の続き。

    海に来てまで仕事ですかと、多くのヨット乗りから不興をかっているが、それで海に来れるなら船に仕事を持ち込んでも自分はOK。約束した成果物と周りの理解が得られれば(得られているかな?)、勤め人でも長期航海が可能になる(実例あり)。

    あとは、「ああ、彼はそういう人だからしょうがないよ」という、上司と同僚のあきらめも肝要かと。ただ、ここまでくると、職場で孤立し、いざというときに肩を叩かれる可能性も高くなることを覚悟めされよ。

    「PrincessBay III」の船長と雑談。海況はきのうから落ち着いていたらしい。1隻のルボンが「ちょうど北東の風だから、ちょいっと大島まで」とうねりの残るなかを出港していったそうだ。「ちょっとそこまで」感がいいなあ。私もそういうふうに伊豆諸島に足繁く通いたい。そのためには、普段の準備が必要なんだろうな。「そなえよつねに」だ。

    1700、下船。1730の宮川町発三浦海岸行きバスが来ない。やむを得ず栄町まで歩くが、案の定、渋滞している。油壺入り口まで歩いて先行していたバスに追い付く。渋滞の中、三崎口に向かうバスに乗っている間に、この記録を携帯電話(X02HT)で書いてしまった。きょうは、Trafic accidentにしてやられた1日だ。

    上天気のときは海に行かない

    9月13日 日曜 晴れ 風弱く

    右肩がまだ回復しない。腕を肩から上にあげなければ痛みはない。その範囲で動かす分には引く動作もできる。ただし、ちょっとでも水平から上にあげると激痛。体を支えることもできない。右肩をカバーして痛めた左胸の筋肉は回復した。

    この秋で最高の天気だった日曜日は、自宅で過ごす。物置と化していた自室を片付けるための 作業用通路 を切り開いたのでとりあえず満足する。

    来週の連休は休めない。たしかにほかの国には関係ない話だけどさー。あ、代休もだめですか。そうですか。

    キャビンで書き物

    9月6日 日曜 晴れ 北の風8メートル(剱埼灯台観測値)

    1120、三浦海岸到着。駅前の居酒屋で昼食。1150発のバスでMMFに向かう。1300、上船。機関を30分ほど回してバッテリーを充電。

    痛めた右肩とそのカバーで痛めた左胸は未だ改善されず。きょうはキャビンで書き物をして過ごす。

    船内は風が通って暑くなく寒くなく。途中、甲板で息をぬきながらだったが、けっこうはかどった。集中して書き物をしたいときは船に籠るのがいいかもね。

    1710、下船。管理棟で保険更新用紙を受けとる。船検の手配もしなくては。

    食料と衣類を補充する

    8月16日 日曜 晴れ 北東の風7メートル

    1230MMF到着 まるよしで昼食。ほどよい風が吹いているが、きょうは食料と衣類を補充して数量を確認する。パックご飯と荒天食が不足。次回までに調達すること。衣類は化繊アンダー下が不足。化繊長袖アンダーもできればもう2〜3枚ほしいところ。こちらも次回までに調達。

    「OFF」の船長に、三浦漁港(神津島)の外防波堤内側岸壁に係留できたと聞く。東海汽船のジェットフォイルが係留する岸壁の脇にプレジャーボートも係留できるようだ。ただし、岸壁は高く、防舷材も大きいので小型艇の係留は注意が必要とのこと。

    その後は、後甲板に天幕を張ってコックピットでごろごろと過ごす。夏の海はにぎやかだ。

    エンジンを動かして挙動をチェック。エンジンは問題ないが、スクリューを回したときに舵の振動が激しい。実際に船を動かして確認したいところだが本日は時間切れ。次回必ず確認すること。

    1715、下船。