阿武隈 twitter版

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    夕闇の海を帆走する

    5月8日 土曜 曇り 南の風。風力4(阿武隈独自基準)

    1400、復活したモトラで出撃する。すでに20キロ試走は済んでいたが、天候の条件があわず、往復120キロのMMF走行テストが延び延びになっていた。アイドリング回転は以前のキャブレータより快調。速度の伸びも悪くない。復活後初めてのMMF行きなので、速度を抑え、バスや紅葉マーク軽自動車の後ろについて三浦半島を進撃する。

    1620、MMF上船。明日早朝に出港するつもりで艤装する。艤装が終わって1730。日没まで間があるが、曇っていて空は暗い。でも、風はほどよい。ええぃ、出港しよう。1740、出港。ジブとフルメインで帆走開始。風は南から吹く。どこに向かうともなく、詰め開きでただ南下する。

    西の空は雲でおおわれ、夕日が見えず海が暗い。日没までまだ時間があるのに、剱埼灯台が点灯した。「阿武隈」も両舷灯と船尾灯を点ける。西の空を見ると、雲の切れ目から夕日が降りてきて紫に輝く。その下に富士の山頂が黒く浮かび上がってすぐ消えた。

    1830、本船航路の手前で反転し北上する。1920、MMF帰港。スパゲティを茹で、サバカレーの缶詰とあえて食べる。

    明日は日の出前に出港する予定。2100、船内消灯。

    「阿武隈」に若い男女がやってきた

    5月1日 土曜 晴れ 南の風 風力5(阿武隈独自基準)

    珍しいことに「阿武隈」に若いゲストが来てくれることになった。仕事柄、朝早い集合は体に無理がかかるので、横浜集合1000。これでも「早い」時間だ。京急で三浦海岸へ。京急ストアで飲み物とつまみ類を調達してタクシーでMMFに移動する。

    1130、「阿武隈」上船。ウエルカムドリンクはドイツワイン。ゲストにデッキでくつろいでもらっている間に、ギャレーで昼食をつくる。メニューはワイン漬けの鶏肉をトマトと玉ねぎとにんにくで煮る簡単なもの。水の分量を間違えて味が薄くなってしまったー。煮えた鶏肉を皿に取り分け、煮汁にパックご飯を投入してリゾットにする。

    これは、普段つくる船内食と同じ。せっかくゲストが来たんだから、まるよしでおいしい料理を食べるとか、もっと手の込んだ物を用意するとか、というのがゲストを迎える常道かもしれない。でも、「阿武隈」では"船の生活"を楽しんでもらおうと思って、ゲストが来てもギャレーで作ったものを出している。

    食事が終わって一息ついたところで、出港の準備にかかる。女性ゲストに食器洗いをお願いし、男性ゲストと艤装する。手伝ってもらえたのでいつもより楽に作業が進んだ。

    1400、出港。港を出てジブとワンポイントリーフメインの組み合わせで帆走を始める。風が大分上がってきて波も高くなってきたが、セイルをあげてクローズリーチで走れば、横揺れせず船は安定する。小型のセイリングクルーザーが初めてというゲストも顔色変えることなく乗っている。とはいえ、緊張しているらしく、ビールを飲む余裕はないようだ。

    何度か波を避けそこなってコックピットに波が打ち込んだ。横波をまともに受けて思いっきりローリングしてゲストが転がってしまったこともあった。話に気をとられて海面の注意がおろそかになったタイミングだった。ごめん。

    東に進み剣埼灯台の南に達したところで反転。風波がきつくなってきたのでゲストが酔う前に「帰港する」と告げたが、「まだいける」との返事。うむむむ、ならばと、こちらも本気モードで城ヶ島南岸を帆走する。

    女性ゲストが持参して出港前に服用した液状酔い止めが効果を発揮しているらしい。錠剤の酔い止めは服用すると猛烈に眠くなるが、そういうこともないようだ。城ヶ島灯台が正横になったとき、男性ゲストが軽く酔ってきた。船を三崎港に向ける。その男性ゲストも液状酔い止めを服用したらすぐ回復した。

    ジブを降ろして三崎港に入港。港内でメインセイルも降ろし機走でうらりの岸壁と北条湾を巡る。そのまま1600、MMFに帰港した。解装も手伝ってもらって楽にできた。キャビンでしばしくつろいで、1800、下船。タクシーで三崎口に向かう。

    楽しかった(少なくとも私は)。もしよかったら、今度は泊まりがけで遊びに来てください。

    連休初日は整備と清掃

    4月29日祝日 曇り

    4月最後の日曜はわけあって陸に避難していた。祝日の29日にMMFに向かう。

    1400、「阿武隈」上船。ギャレー回りの整理と掃除。ジンバルからレンジを取り外してデッキで油汚れとコゲだか錆だか分からなくなってきた物体を除去する。ギャレー回りも久々に拭き掃除する。ついでにヤカンも磨こう。

    とりあえずできるところまで。以前よりはきれいになったが、あくまで「当船従来比」なので、第三者が見たらさほど変わっていないかもしれない。

    ヘッド回りも整理する。「阿武隈」は使えなくなった備え付けヘッドの上にポータブルヘッドを載せて使っている。寄港先の公衆トイレが悲惨な状況なことが多く、巡航に付き合ってくれた家族には好評だったが、いかんせん設置位置が高すぎて慣れていないと使いにくい。来船したゲストが航海中に使うのは困難か。せめて踏み台を用意しておけばよかった。ひっくり返したバケツに乗っかるのでは物悲しいし安定しない。

    最後に、AISレシーバの電源をバッテリーターミナルに配線し、PC側の航海ソフトと接続テストを行う。動作に問題なし。

    1800、下船。宮川町からバスにのって三浦海岸駅に向かう。